...世にもめずらしい木や草がたくさんしげっていて...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...私は世にも情無い気持になりまして...
太宰治 「男女同権」
...そうしてまた一方では観測仕事の助手としても役に立つという世にも不思議な職業である...
寺田寅彦 「小浅間」
...世にも不思議な術を見せてあげまするぞ...
豊島与志雄 「手品師」
...私は世にも不思議な目に遇ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世にもすぐれた江戸娘でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世にも氣樂な親分子分風景でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...名人上手と呼ばるゝ人も初作より世にもてはやさるゝべきにはあるまじ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...生き抜かんとする地を灼かんとするは露はなる岩漿の世にもなき夢なりあはれ葦酒に酔ふ旧き靺鞨の血も乾れはてゝいまぞ鳴る風の眩暈...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...短冊色紙の類いを数多く並べてうっていた世にも佗びしい姿だった...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...世にも真っ青な瓦斯灯の灯が...
正岡容 「寄席」
...蓋しいつの世にも絶えないと云つていい...
正岡容 「寄席風流」
...唇が歪んで世にもすさまじい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...少しでもこの世にもたらす芸術家としての自分の生活しか規定したことがない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その清い武人を頼ってはるばる奥州へきた世にも美しい小鳥のような魂をもつ義経を彼らは育てあげていたのである...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...あの世にもまたこの世のように上と下とがあるかなどと...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あるじは貧(ひん)にたえし虚家(からいえ)杜国(とこく)田中なる小万(こまん)が柳おつる頃荷兮(かけい)霧に舟曳(ひ)く人はちんばか野水(やすい)たそがれを横に眺(なが)むる月細し杜国(とこく)隣(となり)さかしき町に下(お)り居(い)る重五(じゅうご)田中の小万は世にもてはやされた美女であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...以前はわたしの足どりは世にも軽やかなものでしたが...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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