...丑満時(うしみつどき)を報(つ)げ来(こ)して...
泉鏡花 「活人形」
...丑満時(うしみつどき)を越えた真夜中である...
海野十三 「少年探偵長」
...だが唯今は丑満時をすこし廻った午前四時ちかく...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...もはや丑満時(うしみつどき)です...
太宰治 「新ハムレット」
...丑満時が、どうしたというのです...
太宰治 「新ハムレット」
...丑満時(うしみつどき)だったでしょう...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...……ざんばら髪の白髪(しらが)の婆が、丑満時に、まっくらな阿波屋の家(や)の棟(むね)を、こう、手を振りながらヒョイヒョイと行ったり来たりするのを見たなんていうものがありまして、女こどもは怯えてしまって、日暮れになると、あなた、厠(かわや)へもひとりで行けない始末なんです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この東京の丑満時にほしいままに嬉戯するすがたなのである...
久生十蘭 「魔都」
...草木も眠る丑満時に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...やはり丑満時(うしみつどき)で世間が一番静かな証拠なのだ...
細井吉造 「二つの松川」
...恰度丑満時だらう...
牧野信一 「驚いた話」
...あの怖ろしい喧嘩が起つた丑満時の天体でも...
牧野信一 「村のストア派」
...草木も眠る丑満時(うしみつどき)に聞き分けのない患者から呼び付けられる事が何度も何度もある事を...
夢野久作 「少女地獄」
...江戸の丑満時(うしみつ)に...
吉川英治 「大岡越前」
...……いかがなされしか」考えてみれば丑満時(うしみつどき)である...
吉川英治 「私本太平記」
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