...彼は不行儀な態度をとった...
...あの人は他人に対して不行儀だ...
...不行儀な言葉遣いはやめましょう...
...不行儀をする人は好かれません...
...彼女は不行儀なことをしても可愛く見える...
...酒を火鉢(ひばち)で燗(かん)をしてのむなど甚だ不行儀で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...こんどは不行儀なことが始まる...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...見ると反対の側(がわ)にも同じ岩の破片とも云うべきものが不行儀に路傍(みちばた)を塞(ふさ)いでいた...
夏目漱石 「明暗」
...枕(まくら)に乘せた脚(あし)の不行儀さなど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頭を冷すつて時がないんですもの……」球江は不行儀に眞鍋の胴の上に兩脚を凭れさして...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...その際は仕方がないとしてもあとから出て来た人達の内誰かが多少の不行儀を繰り返したかも知れない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...かえってこれがためにその懶惰(らんだ)不行儀(ふぎょうぎ)の風を進めたる者というべし...
福沢諭吉 「旧藩情」
...彼女等は独りになると何といふ不思議な不行儀に成り変ることか……などゝいふことが...
牧野信一 「風媒結婚」
...ただし猫のうちにも不行儀なもあって...
南方熊楠 「十二支考」
...「不行儀に女房たちがやすんでおりまして」「まだ女王さんはお目ざめになっていないのでしょうね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...着物のために不行儀もできず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...鼾(いびき)までもかきだした不行儀な女もあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...可哀(かはい)い、不行儀な奴め...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...不行儀な処のあるのをお見附(みつけ)なされたかと存じて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...内心そっと夜の夜中に反り返って寝ている不行儀な息子に蒲団をかけてやるように...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...彼が部屋へ帰って親しめる唯一のものはその不行儀な乳房である...
横光利一 「街の底」
...不行儀をもってむしろ矜(ほこ)るようなところがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...車中、知り人も多いだろうし、不行儀は、遊子(ゆうし)のなすところで、土地の紳士にすすめられない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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