...お前の体が不自由なのを見かけて云ふようで済まんが...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...肝心の佐佐木は見えないものに縛られたやうな不自由な立ち場にあり...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...私達はこの不自由な逢瀬(おうせ)を続けた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一寸(ちよつと)の間(ま)も不自由な思ひをしないことはない...
薄田泣菫 「茶話」
...家の者同様に不自由な彼の身のまわりの世話などしてやっていた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...なに不自由なくお育ちになつて...
太宰治 「火の鳥」
...その不自由な母親のもとからこの少年をよびつけたこともわすれて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...最も不自由なのはラジオである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それでも何か不自由な物はありませんかと...
豊島与志雄 「自由人」
...「足が不自由なのは不便だわ...
豊島与志雄 「土地に還る」
...世間並みの盲目(めくら)のように不自由な思いは致しません」「それでも...
中里介山 「大菩薩峠」
...細君は毛布を撥ねのけて不自由な足で寢臺を飛び出さうとしたんです...
南部修太郎 「死の接吻」
...鉄砲の不自由な時代には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...書籍に不自由なし...
福沢諭吉 「学校の説」
...私のような体の不自由な小男が二輪馬車に乗るなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...さう思へば水の不自由なくらゐは忍んでもいゝのであつた...
正宗白鳥 「水不足」
...自分は長火鉢の側に不自由な身體(からだ)を横にしたまま...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...何より彼の菩提心に気懸りとなるのは身の不自由な兄の半生...
吉川英治 「剣難女難」
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