...幼い子供さん達と一緒に不自由な下宿住ひをしてゐられる頃でしたが...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...小遣いに不自由なことをさせたか...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...不自由な何十年かを送って来たのである...
寺田寅彦 「解かれた象」
...夫はいつも不自由なのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...「足が不自由なのは不便だわ...
豊島与志雄 「土地に還る」
...「不自由な」僕でさえ...
豊島与志雄 「慾」
...ジェハン・ダースは足が不自由な老人で...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...何不自由なく、世間(せけん)から天才とか何とかいわれるまで勉強もさせ、小遣(こづかい)だって月五十円はおろか一万円にものぼることすらある...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...妻を喪つて仕方なくこの不自由な時節に舞戻つて来た弟を歓迎しない素振ばかりでもなく...
原民喜 「壊滅の序曲」
...あとで人からじゃまされずに現在の不自由な生活のつぐないをつけることができるために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...黒い馬車の中に足の不自由な紳士が乗っていました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...でもここでは不自由なさらないでしょう」スリム氏は魚料理を食べながら言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...もっとも不自由な天地となって子どもたちを縛るのである...
村山俊太郎 「子どもの世界」
...最も不完全不自由なものと申すべく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御不自由な御用は...
吉川英治 「大岡越前」
...歩行には不自由ない程度になっていたので...
吉川英治 「三国志」
...日頃は何不自由なく安穏に暮させて戴いている私たち女どもでありますが...
吉川英治 「新書太閤記」
...相変らずそう不自由なく...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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