...身分不相応な資本(もとで)を入れて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...分不相応な税金を納めねばならないことになりました...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...身分不相応な金を持っていることであった...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...それが総(すべ)て身分不相応な事である...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...なぜ身分不相応な暮らしをして借金ばかりするのか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...その真価に不相応な地位を占めている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ほとんど不相応なものであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...重ければ、追放、軽くて、知行半減――首のつながるだけが、目っけものだが――知行が半分になっては、あの女には第一逢え無くなる)女狩は、自分に、不相応な、水茶屋の看板娘が、大作を討取ったという名に惚れて、好意を見せているのを、しみじみと考えた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...真宗では仏壇に身分不相応な金を掛けるのが古例である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それに不相応なつまらない格式とを荷厄介にして居る青年の一人ですが...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...金銭に目が暮れて心を売つたり分不相応なことを仕出かしたりすれば...
牧野信一 「祖母の教訓」
...それはわるいことでもないけれど余り言ふにも足らぬほどの旅行に不相応な送別の詩などを...
正岡子規 「病牀六尺」
...僭上は身分不相応な上わぞりをする義で古来この語あり...
南方熊楠 「十二支考」
...分不相応な苦痛と努力と七転八倒的なやりくりを経験して来た...
宮本百合子 「合図の旗」
...これに不相応な高位を与え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その今ちゃんが身不相応な大尽遊びをやってしまった...
吉川英治 「紅梅の客」
...分不相応な野心に駆られ去ったとみゆる...
吉川英治 「私本太平記」
...時節がら不相応な男振りをお作りでござりますが...
吉川英治 「新書太閤記」
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