...不相応なのかも知れません...
上村松園 「帝展の美人画」
...その後の柱には、この家不相応な、大きな新しい時計が、午後三時を指している...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...彼の家不相応な大階子が壁土と共にその上に落ちて来た...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...身分不相応な金を持っていることであった...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...それが総(すべ)て身分不相応な事である...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...その窓にはあたりに不相応なレイスカアテンのかけられてあるのを見た...
田山録弥 「モウタアの輪」
...なぜ身分不相応な暮らしをして借金ばかりするのか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...その真価に不相応な地位を占めている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ほとんど不相応なものであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最初から不相応な重味とは見ていたのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...家に不相応な大きい仏壇は旧くすすけていて...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...種は懐中にあるんだから」彼はこの種の人間としてはむしろ不相応なくらい横風(おうふう)な言葉でこんな事を云った...
夏目漱石 「明暗」
...これ以上不相応なことはない...
久生十蘭 「魔都」
...わずかばかりの俸給で身分不相応な体裁を張るのに...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...身分不相応な大熊手を買うて見た処で...
正岡子規 「熊手と提灯」
...それはわるいことでもないけれど余り言ふにも足らぬほどの旅行に不相応な送別の詩などを...
正岡子規 「病牀六尺」
...(b)身に不相応なる重荷を頭にのせ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その今ちゃんが身不相応な大尽遊びをやってしまった...
吉川英治 「紅梅の客」
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