...私はその不満な為めにいろ/\にその解決方法を考へた...
伊藤野枝 「人間と云ふ意識」
...中年過ぎの不満な博士の方を択び...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...それが兄にとって何よりも不満な点のようであった...
太宰治 「庭」
...上高地に於て山の美を論じるにしても(田部重治氏式な無限・崇高・超俗・等々の礼賛に不満な著者は...
戸坂潤 「読書法」
...それがまた彼女には不満なのだ...
豊島与志雄 「好人物」
...」「そしてその役人に不満なはずの行政官というのはだれです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それで不満なのだつたら...
中原中也 「心理的と個性的」
...私はあなたの不満な顔をよく記憶しています...
夏目漱石 「こころ」
...よけい不満な気持が湧いたが...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字1、1-13-21]」
...不満な気持になるばかりで...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...それは自分に対する不満なのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...あれこれと不満などを感じずに...
牧野信一 「海路」
...人々がちよつとでも不満な憧れを起すとすぐにその心の中にとり入つて終(つひ)には孔雀と同じやうな運命になつてしまふ...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...不満な諸点にかかわらず...
宮本百合子 「芸術家と国語」
...わたしに対して御不満なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...前後を通じて栖方が梶に不満な表情を示したのは...
横光利一 「微笑」
...単に不満なる意思を面(おもて)に漲(みなぎ)らせるしかない沈黙であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...大不満なのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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