...其人が自分の嫌ひな忠太と聞いて不満な様な心地もしてゐたのであるが...
石川啄木 「天鵞絨」
...何か不満なその考えをむき出しにしていった...
伊藤野枝 「転機」
...いや君の不満なのはよう分っている...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...宮廷法院(スタアチャムバア)の弁護官の椅子の予約で満足するの余儀ない有様だった――現在の収入に不満なかわりに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ただいまのようにあのかたを御不満な所におかれまして...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...………」「どう云う理由で?………学校に対して御不満なことでもおありになると云うような?………」「さあ...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...世の中に不満な事があり...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...一種不満な焦躁を感ずる...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...それがまた彼女には不満なのだ...
豊島与志雄 「好人物」
...それが満足なような不満なような...
豊島与志雄 「裸木」
...今回のコロの態度甚だ不満なる旨言って置く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」といふ不満など述べて...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...他のは棒の形に固めたスリ餌でないと不満な様子を致しました...
松永延造 「職工と微笑」
...今見れば不満な作品にも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしに対して御不満なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もう自分たちの不満な境遇を歎いている時ではなくなった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...単に不満なる意思を面(おもて)に漲(みなぎ)らせるしかない沈黙であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...不満な顔いろを見せたが...
吉川英治 「親鸞」
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