...何といふ不注意な事をしたんだらう...
伊藤左千夫 「奈々子」
...けれども私は不注意な編輯者としてしかられました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年七月号)」
...不注意なのでございました...
海野十三 「爆薬の花籠」
...快い朝明けだつたが、洋燈のホヤをこわして不快になつた、ホヤそのものはヒビがはいつてゐたぐらいだからちつとも惜しくはないけれども、それをこわすやうな自分を好かないのである、もつとくはしくいへば、こわす意志なくして物をこわすやうな、不注意な、落着のない心持が嫌なのである...
種田山頭火 「行乞記」
...君の言うその獣に滅ぼされるのは、弱いもの、不器用なもの、不注意なもの、つまり何かの欠陥の持主で、自然が後代へ伝える価値なしと認めたものに限るのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...不純な混和剤を作る不注意な化学者のごとくに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不注意な一瞥(いちべつ)はその漠(ばく)たる陰影を侵害する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不注意な園丁がきて...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...「不注意な娘だな!」ブロクルハースト氏は云ふより早く...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...不注意なようだが...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...最も不注意な観察者といえども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私は自身の不注意などの原因で弱くなったりしてはすまない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...不注意なのかとかくなま焼けに終るものが多いのです...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...前方に不注意な通行人があらわれる...
山本周五郎 「季節のない街」
...赤く怒張した顔でその不注意な通行人を叱りつける...
山本周五郎 「季節のない街」
...気をつけなくちゃ困るじゃないか」不注意な通行人は口をあけ...
山本周五郎 「季節のない街」
...隠れた人影を乱すのもつまりはこちらが不注意なのであった...
横光利一 「旅愁」
...宛も不注意な手で描かれた不確かな意匠かなにかのやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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