...不注意な人たちに本態を気づかれないようにする...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...何という不注意なことをしたんだろう...
伊藤左千夫 「奈々子」
...それを掴むのは蜘蛛の命をあぶなくする大変な不注意な事です...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...けれども私は不注意な編輯者としてしかられました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年七月号)」
...最も不注意なのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私の不注意な足に踏まれて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...不注意なわれわれ素人(しろうと)には花のない見知らぬ樹木はだいたい針葉樹と扁葉樹(へんようじゅ)との二色(ふたいろ)ぐらいか...
寺田寅彦 「あひると猿」
...突然の不注意な一発の偽砲から...
中島敦 「光と風と夢」
...さらに進んでわれわれの不注意な眼は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...不注意な子だこと! そして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...邦人の不注意なるこの類の事が多い...
南方熊楠 「十二支考」
...殊(こと)に毎日の食物は人類生存の大本(たいほん)にして最も研究を要すべきに世人の多くその事に不注意なるは惜むべし...
村井弦斎 「食道楽」
...不注意なのかとかくなま焼けに終るものが多いのです...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...許し難い不注意なのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...説明のしようもないようにきめていた人が多かったのは不注意な話である...
柳田国男 「母の手毬歌」
...不注意な通行人は気がつかない...
山本周五郎 「季節のない街」
...隠れた人影を乱すのもつまりはこちらが不注意なのであった...
横光利一 「旅愁」
...宛も不注意な手で描かれた不確かな意匠かなにかのやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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