...第六章 不治の病に罹りし時身体髪膚(はっぷ)我これを父母に受け...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...不治の病で医師から死期を申し渡された男が...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...不治の病で死期を宣告された人物が...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...あの犯罪は貧困と不治の病の絶望からきた富裕階級への嘲笑として行われたもので...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...不治の病気を抱いて...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...不治の病は病にあらず...
田山録弥 「生滅の心理」
...しかし一方ではまた彼が不治の病気を自覚して死に所を求めていたに過ぎないのだと言い...
寺田寅彦 「時事雑感」
...第一には父の春田が当時不治の病気にかかっていた事である...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...いつか身は不治の病(やまい)に腸と胃とを冒さるるや寒夜(かんや)に独り火を吹起(ふきおこ)して薬飲む湯をわかす時なぞ親切に世話してくれる女もあらばと思う事もあったが...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...前の方の關節(ふし)から起る不治の病も...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...不治の病を治し不老の壽を保ち...
福澤諭吉 「肉食之説」
...そこには日毎に朽ち果てて行く不治の病者が...
北條民雄 「月日」
...きつともう不治の病に犯されてから...
堀辰雄 「おもかげ」
...不治の病床に呻吟(しんぎん)していた...
松崎天民 「友人一家の死」
...世間で不治の病と云うものが必ず不治だと思ってはならぬ...
森鴎外 「二人の友」
...不治の病だと信じ切っていらっしゃる...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...――不治の病と医者にいわれながらも癒(なお)ったひとの例はいくらでもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...叔父御(おじご)にせがまれて薬は上げているものの、不治の病、ことにあの年頃――男恋しい盛りですからの...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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