...まるで轢死人(れきしにん)の両断した胴中の切れ目と切れ目の間を臓腑がねじれ会いながら橋渡しをしているとでもいいたいほど不様(ぶざま)な橋の有様だった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...この不様な有様にはさして変りもなく...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...丁髷(ちょんまげ)を結って大小を帯して真に不様な風をしている...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...飛んだり不様(ぶざま)な真似をさせないで...
薄田泣菫 「茶話」
...何となく不様なだがともかく彼の注意を惹かずには居れない種類の男がゐるのを目に入れるまでは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼らしい不様(ぶざま)な身ごしらへのためによけい目立つて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...むしろ不様である...
外村繁 「日を愛しむ」
...この不様(ぶざま)な身なりは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...出来上りが不様(ぶざま)になるから……」そんなことをいって...
火野葦平 「花と龍」
...不様(ぶざま)なザンギリになっていることを知って...
火野葦平 「花と龍」
...不様な海嘯となつて打ちあがり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...不様な手紙を書き始めた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...それは不様です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...不様だけれども、この娘はよく働く...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
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