...申し訳ありませんが、不承知です...
...彼は私の問いに対して、不承知のようです...
...不承知なら、もう少し調べてみましょう...
...不承知なら、まずは確認をしてから決めましょう...
...不承知でしたら、またお伺いします...
...お前はそれでも今度の縁談が不承知か...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...お前のたった一人の兄として、また、なくなられたお母さんの身代りとして、僕は、断然不承知だ...
太宰治 「新ハムレット」
...少々内福な汐田の家では二人の結婚は不承知であって...
太宰治 「列車」
...初めから不承知だったんだね...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...決してそれを不承知ではありません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...眼は上(うわ)ずり、口はひきつって、「お、お、おじさん……お前は畜生を、人でなしを、生きたけだものを、家へ連れて来て、葬式をなさるそうだ、わ、わ、わしが不承知だ、わしが不承知だ」二十二この声で、満堂のお通夜の客が、一時に、そちらに眼を集めると、血相を変えて立っている若い男は、これも、この家には一族に当る角之助という江名子村(えなこむら)の山持ちの息子でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...私が不承知を云うだろうと思って...
夏目漱石 「虞美人草」
...御母さんが御不承知ならいつでもやめます...
夏目漱石 「行人」
...「親父の多の市が不承知なんだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其場になつて七平が不承知を言ひ出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...柳屋の親爺は不承知だったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...母親だつて不承知は言はないだらう」「ところが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第一おれが不承知だ...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...ソレで木村の玄関に上(あがっ)て大橋に遇(あっ)て、大変騒々しいが何だと云うと、大橋がヒソ/\して、「お前さんは何も知らぬか、大変な事が出来ました、大騒動だ、酒井(さかい)の人数が三田(みた)の薩州の屋敷を焼払おうと云(い)う、ドウもそりゃ大騒動、戦争で御座(ござ)ると云うから、私も驚いて、ソリャ少しも知らなかった、成程ドウも容易ならぬ形勢だが、夫(そ)れは夫れとして、時にあの屋敷の金を持(もっ)て来たから渡してお呉(く)んなさいと云うと、大橋が、途方もない、屋敷どころの話じゃない、何の事だ、モウこりゃ江戸中の屋敷が一銭の価(あたい)なしだ、ソレを屋敷を買うなんてソンな馬鹿らしい事は一切罷(や)めだ、マアそんな事を為(し)なさるなと云(いっ)て取合(とりあわ)ぬから、私は不承知だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...羅摩なお不承知で...
南方熊楠 「十二支考」
...従妹の方を断ったために両親がもしお登和さんの事を不承知だったら僕は到底婚礼が出来ん」小山「それは感情から来るのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...不承知か?」滅相なと徳兵衛「結構で御座ります」なりひらが...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...ぜひというので断われなかった」「なぜそう仰しゃって下さいませんでしたの」「云えば不承知だと思った...
山本周五郎 「竹柏記」
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