...大教区裁判所の判決を不当なりとするものは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...不当な辱(はずか)しめを受けたかのようでもあった...
高見順 「いやな感じ」
...尤も今まで歴代の内閣がこの不当な著書を看過したという責を問われるかも知れないという点に就いては...
戸坂潤 「社会時評」
...この不当な新聞は即刻発行停止の事情の下に置かれ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...いかに不当なものであるかは明らかであろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その不当なることを適切に感ずるから...
新渡戸稲造 「自警録」
...「あんたは不当な扱いを受けているんですよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...いつまでもバルナバスに対して不当な態度を取ることでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...兵隊達はこんな不当な扱いを受けても腹もたてず...
久生十蘭 「海難記」
...まさかこの哀れな女に不当な仕打ちはしないでしょう」哀願調の声にフィルが心動かされた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...またそれ自身において最高度に狭隘な偏頗な不当なものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それだけ彼はだんだん不当な忍従を私に求めるやうになつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...やはりむつかしい・不当な・規則といわなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(二)続いてはいわゆる上等の品が余り不当な過信を受けているが故に...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...不当な譴責(けんせき)を忍び...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...高氏さまの不当な御蟄居(ごちっきょ)が...
吉川英治 「私本太平記」
...不当な褒(ほ)め方だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ここに我々は人間性の不当な虐待を見る...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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