...どんな不当な屈辱をでも忍ぶだけの...
伊藤野枝 「転機」
...そのような不当な目にあいつづけて...
梅崎春生 「桜島」
...素朴(そぼく)ではあるがしかし不当な内密の敵意とが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフに向かって不当な非難を加えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...遊び好きな彼等にとって不当な侮辱と思われた...
中島敦 「光と風と夢」
...報酬以上に務むる教育者金銭を標準(ひょうじゅん)として人を計るの不当なることは...
新渡戸稲造 「自警録」
...兵隊達はこんな不当な扱いを受けても腹もたてず...
久生十蘭 「海難記」
...そういう不当な待遇にナポレオンがいつまでも屈従しているはずはない...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...また能楽の性質上宮内省または華族団体の保護を仰ぐといふことは不当な要求でもなく...
正岡子規 「病牀六尺」
...私は不当な変態心理の父母を持たねばならなかった...
松永延造 「職工と微笑」
...私通の結果を隠蔽するための不当な術策は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ほかの子がチットでも不当な事をするとお前はすぐにかかって行った...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...運命に向って不当な愛顧でなければ求めることも願うこともできないのだということを思って...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...強(あなが)ち不当な評言だとは思われぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自分が不当な罪で罰せられたこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ひとたび狼牙棒(ろうがぼう)とよぶ仙人掌(さぼてん)のような針を植えた四尺の棒を打てば万夫不当な概(がい)があった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...双鎗将の董平(とうへい)という万夫不当な将軍があって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これを、不当なかたちと、見る者はなかった...
吉川英治 「平の将門」
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