...若し価値をもってそれを定めるのが不当ならば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そりゃ不当な侮蔑(ぶべつ)を受けているのよ...
池谷信三郎 「橋」
...どんな不当な屈辱をでも忍ぶだけの...
伊藤野枝 「転機」
...命令が不当なものであろうとも...
梅崎春生 「日の果て」
...祖国という言葉が如何に不当な使用を受けてるかを...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...たとい非常に不当な否認であろうとも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...金のある結婚にたいするクリストフの不当なやや滑稽(こっけい)な疑懼(ぎく)には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかに不当なものであるかは明らかであろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大人たちの不当な仕置きに腹を立てた...
長谷川時雨 「西川小りん」
...「ぼくの考えによるとあの火夫さんに不当な扱いが加えられたんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...とでもいふ風に飽までも不当な観察を施した...
牧野信一 「妄想患者」
...何かおそろしく不当なことでも仕出かしてきた自分ででもあるかのように...
正岡容 「小説 圓朝」
...かかる教義が啓示の教義であると云われたならば、確かにすべての宗教の敵は、またおそらくこれに属するゴドウィン氏やコンドルセエ氏は、これをもって、人間の愚鈍が発明し得る神のうちで、最も子供らしい、最も不合理な、最も貧弱な、最も憐れむべき、最も不正不当な、最も無価値なものとして、全力を尽して嘲笑し去ったであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分が不当な罪で罰せられたこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...犬共は受けた虐待と不当な重荷のために憤慨していた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...李異(りい)と謝旌(しゃせい)という万夫不当な勇将も二人養っているそうだ...
吉川英治 「三国志」
...少しでも不当な下風(かふう)におかれるのは...
吉川英治 「私本太平記」
...これを、不当なかたちと、見る者はなかった...
吉川英治 「平の将門」
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