...そりゃ不当な侮蔑(ぶべつ)を受けているのよ...
池谷信三郎 「橋」
...社会の変動のごとしというは不当ならずや...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼に対する攻撃の不当な事を正し...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...尤もキルヒホフなどが力学をば現象を「完全に最も簡単な形式で記載する」ものと定義して力や作用の概念を排斥したことはこの法則の概念に不当な付加物をさし入れることとなるであろう...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...かく云うと直観されるものは視覚であり又空間であるという不当な結論に来るかのように見えるが併し直観なるものの一般的な特質は直観するということが直ちに直観されるということに結び付く点になければならぬ...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...祖国という言葉が如何に不当な使用を受けてるかを...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...どんなこころでこんな不当な侮辱を忍んでいるのか...
久生十蘭 「キャラコさん」
...今夜東京会館の忘年会で不当な侮辱を受けたのは...
久生十蘭 「魔都」
...支那律に倣(なら)って一の罪に対して一定不動の刑を定むるの不当なる所以を論弁し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...何人も不当な法律に責め立てられて秩序を乱したことはない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...不当ないじめ方をされてるのさ...
水上滝太郎 「遺産」
...我々キリスト教徒の側に立つすべての皇帝に不当な賞賛を安売りし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やはりむつかしい・不当な・規則といわなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その原罪の不当な迫害という共通点を感じて...
山本周五郎 「青べか物語」
...李異(りい)と謝旌(しゃせい)という万夫不当な勇将も二人養っているそうだ...
吉川英治 「三国志」
...これを、不当なかたちと、見る者はなかった...
吉川英治 「平の将門」
...しかし単に公債所有者が不当な割前を得るという理由だけで...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...今やその不当な取り扱いは償われ...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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