...しかし全然不当な請求権の機先を制した方がよろしいと彼はいった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...素朴(そぼく)ではあるがしかし不当な内密の敵意とが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分と同じように不当な態度を示してる一派となら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一万二千五百円である(この額が不当なので...
直木三十五 「死までを語る」
...ドラクロアが宮廷批評家より浴せし不当なる讒謗...
中井正一 「絵画の不安」
...遊び好きな彼等にとって不当な侮辱と思われた...
中島敦 「光と風と夢」
...報酬以上に務むる教育者金銭を標準(ひょうじゅん)として人を計るの不当なることは...
新渡戸稲造 「自警録」
...簡単に「水夫たちがいかに不当な要求を...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...いつまでもバルナバスに対して不当な態度を取ることでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...でも私は君にどうも不当なことをいっているようだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...この朝食を出すことのうちに見張り番たちに不当な影響を与える買収行為を見ようとする連中さえいることはいたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...支那律に倣(なら)って一の罪に対して一定不動の刑を定むるの不当なる所以を論弁し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...私は不当な変態心理の父母を持たねばならなかった...
松永延造 「職工と微笑」
...かかる教義が啓示の教義であると云われたならば、確かにすべての宗教の敵は、またおそらくこれに属するゴドウィン氏やコンドルセエ氏は、これをもって、人間の愚鈍が発明し得る神のうちで、最も子供らしい、最も不合理な、最も貧弱な、最も憐れむべき、最も不正不当な、最も無価値なものとして、全力を尽して嘲笑し去ったであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...だが知が不当な権利を主張する時...
柳宗悦 「工藝の道」
...さして不当な要求ではない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...水戸家を継いでいる矛盾と不当な立場に...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...今やその不当な取り扱いは償われ...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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