...おかめひょっとこのように滑稽(おどけ)もの扱いにするのは不届き千万さ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...服用後何時間内に発熱すると書いてあるか?」「そのことについては別段書いてない」「不届きな薬なんぞ消えっちまえ!それだから日本の薬は信用ができんと言うのだ(ザッツ ワイ アイ カント トラスト ジャパニーズ メデシン)!」と呶鳴(どな)り出したが...
橘外男 「葛根湯」
...「獣の癖に人間を欺すなどゝは不届きな奴だ...
谷崎潤一郎 「少年」
...そういう不届き千万な要求を持ち込むのだから心細い...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...不届きな奴」神尾主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その不届きなる歩行者に向って...
久生十蘭 「魔都」
...成程不届きなのは悪魔ですが...
牧逸馬 「双面獣」
...この浅ましい光景を発見するやいなや大声を張りあげて――われらが王の御乗船に土足をもつて踏み込まうとするとは不届き至極な木ツ葉海賊奴...
牧野信一 「船の中の鼠」
...人倫にそむく不届きな女である...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「いや、そんな仔細ではないが、右馬介めは、不届きな奴だ...
吉川英治 「私本太平記」
...――しかし不届きなのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...あるまじき不届きな沙汰」「何とも恐れいりまする」「かかる軍紀の弛(ゆる)みが見ゆればこそ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...役に立たぬ不届き者と...
吉川英治 「親鸞」
...上(かみ)をあざむく不届き者...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...これにはおりませぬが」「不届きなやつ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...無心の小猿を撃ち落そうとしたろう」「そうだ」「不届きではないか」「なぜッ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...祇園藤次のような不届き者...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かつ卑賤の身にして国家の大事を議すること不届きなり」...
吉田松陰 「留魂録」
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