...不届き千万である...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...「もし王をしておれに対するこのような不届きなことをさせる者が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...逐電(ちくでん)した不届き至極な奴め...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...この一尺ほどの不届きなブロンズはいつもそうそうと水の音を立てている...
谷譲次 「踊る地平線」
...思いのほか念が入(い)った仕方でござるな」「不届きなやつらじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「不届きな女だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その不届きなる歩行者に向って...
久生十蘭 「魔都」
...取つておきの悪罵がこの不届きな若者の頭から浴せかけられた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...何という不届きもの...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...こんなときまったく不届きですが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...この浅ましい光景を発見するやいなや大声を張りあげて――われらが王の御乗船に土足をもつて踏み込まうとするとは不届き至極な木ツ葉海賊奴...
牧野信一 「船の中の鼠」
...微笑しながら片寄せてしまわなければならない――これは不届きなことです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...不届きな呂布です...
吉川英治 「三国志」
...不届きな匹夫を援(たす)けるかっ...
吉川英治 「三国志」
...「軍律を紊(みだ)す不届き者」と...
吉川英治 「三国志」
...――ただ不届きな凡下(ぼんげ)とのみ見て...
吉川英治 「私本太平記」
...頭から足もとまで見おろしながら――不届きな云いぐさだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...不届きではござるまいか...
吉川英治 「新書太閤記」
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