...服用後何時間内に発熱すると書いてあるか?」「そのことについては別段書いてない」「不届きな薬なんぞ消えっちまえ!それだから日本の薬は信用ができんと言うのだ(ザッツ ワイ アイ カント トラスト ジャパニーズ メデシン)!」と呶鳴(どな)り出したが...
橘外男 「葛根湯」
...今日まで注進を怠っていたのは不届きであると云うお咎めは...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「不届きな女だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...混雑につけこんで何か仕事をしようとたくらんでいる不届き者もないとは限らぬという具合です...
平林初之輔 「祭の夜」
...三郎 不届き千万...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...もっと不届きなのは...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...「するとお奉行所では」と金兵衛が続けた、「今月は北のお係りで、島田越後守(えちごのかみ)さまと仰しゃるそうですが、不届きである、というのだそうです」登は不審そうに金兵衛を見た...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...お上(かみ)のお許しもまたず逃亡せんとするは不届き至極な奴...
吉川英治 「江戸三国志」
...「ここな不届き者っ」と...
吉川英治 「三国志」
...――ただ不届きな凡下(ぼんげ)とのみ見て...
吉川英治 「私本太平記」
...――しかし不届きなのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...頭から足もとまで見おろしながら――不届きな云いぐさだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「不届き者ッ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...――憚(はばか)りもなく、左様な放言して怯(ひる)まぬ馬鹿者だから、わしは汝を、不届き者、不忠者ともうしたのだ」「な! なぜだ?」「浅井、朝倉の両家は、叡山(えいざん)において、かたく、信長様へ対して、和議を申し入れたばかりでないか...
吉川英治 「新書太閤記」
...「不届きな奴だ、承知して怠ったのだと聞いては許されん、さっ、来いっ」ずるずると、段の方へ、引き摺(ず)った...
吉川英治 「親鸞」
...不届き者め」萱乃(かやの)の襟(えり)がみをつかんで...
吉川英治 「親鸞」
...他家へ白無垢(しろむく)は着せてやれませぬが』『――不届き者と...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...この兵庫の肩を躍り越えたな」「? ……」「土民の分際で、狎(な)れるにまかせて、不届きな仕方...
吉川英治 「宮本武蔵」
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