...不届き千万である...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...「もし王をしておれに対するこのような不届きなことをさせる者が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...不届きな奴」神尾主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その不届きなる歩行者に向って...
久生十蘭 「魔都」
...不届きにも自分をからかいに来たのだと思ったもんだから...
久生十蘭 「魔都」
...不届きやないですか」「太田さん...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...不届きな奴だな! よくも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「するとお奉行所では」と金兵衛が続けた、「今月は北のお係りで、島田越後守(えちごのかみ)さまと仰しゃるそうですが、不届きである、というのだそうです」登は不審そうに金兵衛を見た...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「不届き者めッ、恩寵を加えれば恩寵に狎(な)れて、身のほどもわきまえずにどこまでもツケ上がりおる!向後(こうご)は予の室へ、一歩でもはいると承知せぬぞ...
吉川英治 「三国志」
...他国にわが名を辱(はずかし)めた不届き者は...
吉川英治 「三国志」
...――しかし不届きなのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...頭から足もとまで見おろしながら――不届きな云いぐさだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「……されば、亡き勝入父子にも、わけて遺族の老母や妻子にも、秀吉として、何ともすまぬ心地ではあり、かたがた、孫七めにも、よッく、反省もさせ、遺族たちへの、お詫(わ)びにもと、この大垣の留守居を命じおいたのに、もう秀吉の気(け)しきを見て、すぐ、子供の菓子ねだりのように甘えおるとは、不届きなやつ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その場から逐電(ちくてん)して今日(こんにち)にいたった不届き者...
吉川英治 「新・水滸伝」
...五百の官兵を失ッて逃げ帰った不届き者と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...上(かみ)に対し奉り、重々の不届き、唯々恐れ入ってござりまする...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...役に立たぬ不届き者と...
吉川英治 「親鸞」
...失うた粗骨は不届きなれど...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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