...横着至極不届千万なことをして...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...不届至極の奴なれども...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...不届き千万な奴、痛みつけてやれと、足音をぬすんで忍び寄り、襖を閉め切って、鼠をそこに閉じ込めることが出来た...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...不届者――聞け」と...
直木三十五 「南国太平記」
...思いのほか念が入(い)った仕方でござるな」「不届きなやつらじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...不届ノ致シ方ダトイロイロ云ウカラ...
中里介山 「大菩薩峠」
...社会の公民として不適当だなどと評してはもっとも不届(ふとど)きである...
夏目漱石 「草枕」
...不届きなことをいったんだろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...此の不届者……!」と隊長は事の序(ついで)に其の事までも素つぱぬいて罵(のゝし)つてゐるやうな気がして...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...」帝不届な、怪(け)しからん詐欺をしたものがあるらしい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「するとお奉行所では」と金兵衛が続けた、「今月は北のお係りで、島田越後守(えちごのかみ)さまと仰しゃるそうですが、不届きである、というのだそうです」登は不審そうに金兵衛を見た...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...かゝる不届(ふとどき)の狼藉者を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何者から出たのか』『筏(いかだ)方の丑蔵と申す者ですが』『不届(ふとど)きな奴...
吉川英治 「篝火の女」
...みだりに朝廷の御名を騙(かた)る不届き者...
吉川英治 「三国志」
...「不届き者ッ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...「不届きな振舞い...
吉川英治 「新書太閤記」
...今日まで隠れおッた不届き者ではないか」「あいや...
吉川英治 「新・水滸伝」
...不届き者め」萱乃(かやの)の襟(えり)がみをつかんで...
吉川英治 「親鸞」
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