...此神州に生れて誰か天子様に抵抗(はむか)ふ不届者があるもんか...
内田魯庵 「犬物語」
...「もし王をしておれに対するこのような不届きなことをさせる者が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...「怒っては困る」「不届ではないか? 上のお眼鏡まで...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...不届者...
直木三十五 「南国太平記」
...考え(不届な)とも...
直木三十五 「南国太平記」
...お照は不届(ふとどき)至極(しごく)な親爺(おやじ)の量見違いから置去りにされて唯一人世の中へほうり出された娘である...
永井荷風 「雪解」
...不届な奴」一刀を提げて大村兵庫は立ち上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無礼者とか不届者とかいう意味のコルシカの方言である...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...往来の者を威(おど)し騒ぎを起こすとは不届きなやつだ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...お上(かみ)のお許しもまたず逃亡せんとするは不届き至極な奴...
吉川英治 「江戸三国志」
...「不届き者めッ、恩寵を加えれば恩寵に狎(な)れて、身のほどもわきまえずにどこまでもツケ上がりおる!向後(こうご)は予の室へ、一歩でもはいると承知せぬぞ...
吉川英治 「三国志」
...みだりに朝廷の御名を騙(かた)る不届き者...
吉川英治 「三国志」
...――しかし不届きなのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...上(かみ)に対し奉り、重々の不届き、唯々恐れ入ってござりまする...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...異説を唱える不届きな範宴は...
吉川英治 「親鸞」
...これにはおりませぬが」「不届きなやつ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...無心の小猿を撃ち落そうとしたろう」「そうだ」「不届きではないか」「なぜッ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼は先ず争をひき起した男の不届を責め...
和辻哲郎 「鎖国」
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