...虎髯(とらひげ)の生えた鬼上官だけはまだ何か不安そうに時々その童児をふり返っていた...
芥川龍之介 「金将軍」
...眼が不安そうにびくびく動いていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...子供に手荒らな真似をする様なことはないでしょうか」三谷が不安そうに尋ねると...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「遠くって?」と女は不安そうに言って...
高見順 「いやな感じ」
...もう一匹の方は起ち上って不安そうにクンクン檻の中を嗅ぎ廻っていた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...」お増は不安そうに呟いた...
徳田秋声 「爛」
...その目つきが不安そうにキョロキョロするものである...
戸坂潤 「社会時評」
...不安そうに後ろを振返り見た...
豊島与志雄 「土地」
...どうぞ聴いてやって下さい――実は」お夏は不安そうに四方(あたり)を見廻しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もんは不安そうにたづねた...
林芙美子 「秋果」
...好きな本があると思います」ジョージ卿が不安そうにホールに立ち...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...あちこちで人々が二階の窓から不安そうに見つめ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...不安そうにじっと娘を見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...士甲は不安そうに座敷の四人を見ている……...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...不安そうなようすはみえなかった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...御前へあがるのに必要な支度をするようにって」「御前と仰しゃいますと」おたよは不安そうに訊き返した...
山本周五郎 「雨あがる」
...そうだろうが」さぶは不安そうに栄二の顔を見た...
山本周五郎 「さぶ」
...しっかりしろ」「それでは」と新八は不安そうに云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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