...問題の提出者たる古典科出身のYは不可解な顔をして何ともいわなかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...こうして、JOAKは、不可解な一隊に、占領されてしまったのだった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...彼奴のあの不可解な消失は...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...不可解な言い伝えである...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...撥形鶴嘴(ビーター)の柄先の不可解な穴...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...なにも不合理な不可解なことばではありません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...不可解な抵抗しがたい壓迫と...
田畑修一郎 「南方」
...同じように僕がその手のものを信じていないこともわかってくれなきゃ! だから――不可解なものを引っ張り出さないでくれ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...彼は自分を不可解な彼自身から呼び醒(さま)したように感じた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼はあたかも不可解な一編の劇を見るように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...船長と称する不可解な...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その弛んだ貌つきと捨鉢な口調とは不可解なものを含んでゐた...
原民喜 「小さな村」
...不可解なほど親しげな挨拶が交わされるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...びっくりした子供のような一種不可解な顔をした男がはいってきた...
久生十蘭 「黒い手帳」
...これもまたはなはだ不可解な姿勢をたもちながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...一瞬でも再びあんな汚名は受けたくない」「とても不可解な話ですこと」「その通り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...不可解な顔をした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...おおよそ何が判らぬと言っても日本の地名ほど不可解なものはないということを...
柳田國男 「地名の研究」
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