...私はそれに応じて「汝不可解なる愚人よ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...反対に益々不可解なものになって行くのを...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...どうも不可解なところが多く...
太宰治 「パンドラの匣」
...これ語るに足らず」「不可解なのは藤村の表情」「いや...
太宰治 「もの思う葦」
...同じように僕がその手のものを信じていないこともわかってくれなきゃ! だから――不可解なものを引っ張り出さないでくれ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...われわれは真相に近づきつつあるんですよ」ブラウン神父は石のような不可解な表情でフランボウを見た――「奴らは...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...何やら不可解なことが起りつつあった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...これは一見不可解なことではあるが事実なのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...役者たちが言ってる魔法的な不可解な事柄...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の半身と思わるる者や不可解な者……...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...この無意味な破壊という不可解な心理が...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...不可解な人間の魂の呻(うめ)き声が...
火野葦平 「花と龍」
...茲に全く不可解な一事は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そして私がそれらの不可解な文字の上にながいこと眼をさまよわせているうちに...
堀辰雄 「旅の絵」
...凝っと見れば見る程不可解な...
宮本百合子 「雲母片」
...日本化された近代芸術が生む不可解な詩――鋭い文――デリケートな画――音楽――舞踊――そんなものの中に含まれている魅惑的な段落やポーズ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...是非とも参木に――あの不可解なドン・キホーテに紹介してみたくてならぬのであった...
横光利一 「上海」
...そうすれば前の解のような不可解な点はなくなるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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