...不可解なる荘厳の儀式である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...実に不可解なことだ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...不可解なことばかりではありませんか...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...なにも不合理な不可解なことばではありません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...自分がシゲ子の敵なのか、シゲ子が自分の敵なのか、とにかく、ここにも自分をおびやかすおそろしい大人がいたのだ、他人、不可解な他人、秘密だらけの他人、シゲ子の顔が、にわかにそのように見えて来ました...
太宰治 「人間失格」
...彼によれば歴史家達が説明し難い最も不可解な歴史現象と考えるフランス革命を...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...何とも言えない不可解な神秘を行なってるありさまほどぞっとする恐ろしいものは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不可解な一致に茫然自失した儘...
西尾正 「陳情書」
...夫の不可解な沈黙が...
火野葦平 「花と龍」
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エドゥアール・エルネ・プリリュー Edouard Ernest Prillieu 竹本周平訳 「Rosellinia necatrix (R. Hart.) Berlese の子嚢殻の裂開性について」
...あの時から少しも失はれてゐない自分のなかの不可解な感じを...
堀辰雄 「聖家族」
...一瞬でも再びあんな汚名は受けたくない」「とても不可解な話ですこと」「その通り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...驚愕(きょうがく)と不可解な欲望で高鳴ったのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...なにかいいようもなく悲しい不可解なあるものがひそんでいるかのように...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...日本化された近代芸術が生む不可解な詩――鋭い文――デリケートな画――音楽――舞踊――そんなものの中に含まれている魅惑的な段落やポーズ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そうした不可解な心理を包んだ黒怪人物……若林博士は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...矢代はまた自分に不可解な日ごろの千鶴子の潔癖さを考えたりするのだった...
横光利一 「旅愁」
...敵二万余騎の不可解なあわてぶりも...
吉川英治 「私本太平記」
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