...その頬に驚きの色が消えるとへんに不可解な笑いが突然ぼんやりと浮び上って来た...
梅崎春生 「日の果て」
...実に不可解なことだ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...この不可解な問題は父が書きのこした「呪ワレテアレ...
海野十三 「三人の双生児」
...そして不可解な死に様(よう)だった...
海野十三 「蠅」
...それが不可解なる唯一の材料だった点からして...
海野十三 「流線間諜」
...彼女らの不可解な胴緊衣(ボディス)...
谷譲次 「踊る地平線」
...僕の妻は今働いてゐるが、そして彼女と三人の子供を養つてゐるが、僕もそれには最初力添へをしたのだが、彼女の計劃がうまく行きはじめると、不可解なことに、僕は云ひやうなく不快になつて、彼女の仕事をぶちこはしたくなつたのである...
田畑修一郎 「南方」
...この頃の彼に見られる不可解な変化...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...不可解な性格になってしまうのである...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...何かしら不可解な疑点を認めそうしてその闡明(せんめい)に苦吟するということが...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...この不可解な兇行は...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...私がこの不可解な手紙を読み終って顔を上げた時...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...ほとんど常に不可解な謎(なぞ)として残っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...人の精神は不可解なるものを理解せんがために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...びっくりした子供のような一種不可解な顔をした男がはいってきた...
久生十蘭 「黒い手帳」
...不可解な嫉妬の感情が...
火野葦平 「花と龍」
...神秘的で不可解なものの虚構であるか...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...こんな不可解な殺人事件――まあかりに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
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