...あの不可解なクイーン・メリー号の失踪こそ...
海野十三 「海底大陸」
...確かに不可解なことがあったんだ...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...あのどこやら不可解なマア坊に一ばん興味がある...
太宰治 「パンドラの匣」
...不可解な性格になってしまうのである...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...何か不可解な理由があつて...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...まず冠詞というものの「存在理由」がはなはだしく不可解なものに思われた...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...その不可解な絵が妙に未知の不思議の世界に対する知識欲を刺戟しそれがいつとなく植物学全体への興味を煽(あお)るのであった...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...不可解なのは訳者堀口氏の左の「あとがき」の一部に関する点だ...
戸坂潤 「読書法」
...彼はあたかも不可解な一編の劇を見るように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不可解な謎が潜んでいそうだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...起き上るたびに私は一種不可解な気持をもつてあたりを見廻さずにはゐられない...
北條民雄 「頃日雑記」
...あの時から少しも失はれてゐない自分のなかの不可解な感じを...
堀辰雄 「聖家族」
...それは人生そのものゝ如く何んなものか一向不可解な「文学」といふものに寄せるまことに難渋な...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...「昨晩のことがまだ不可解なことに思われます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この一見不可解なる前代遺物が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いつも不可解な怒りであり屈辱であり羞恥であり...
山川方夫 「愛のごとく」
...千世子の縊死(いし)だって……斎藤博士の溺死だって……呉一郎の発狂だって……みんな自分勝手にし出かした事かも知れないのだ……でなければ、こんなに神秘的な、不可解な、底の知れない事件があり得る筈はないじゃないか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...うッすらと中から不可解な光線がゆらめいていたのを二人とも知りません...
吉川英治 「江戸三国志」
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