...まして我々下根(げこん)の衆生(しゆじやう)は...
芥川龍之介 「雑筆」
...要するに下根粗笨(そほん)な外面的見断に支配されての迷妄に過ぎない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...菰の生へたる洲が下根島(蒹葭洲)...
大町桂月 「白河の七日」
...末代下根の我等にして...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...失業問題を貧乏問題だなどと考える徒輩は下根の到りで...
戸坂潤 「社会時評」
...之は云うまでもなく極めて下根な心配であるが...
戸坂潤 「社会時評」
...之は云うまでもなく極めて下根な心配であるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...下等な下根(げこん)の奴だ...
豊島与志雄 「別れの辞」
...師に及びもつかぬ下根であるが...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...下根(げこん)下智の輩(やから)を器とする...
中里介山 「法然行伝」
...現代下根(げこん)の衆生(しゅじょう)より受くる迫害の苦痛を委却(いきゃく)するための便法である...
夏目漱石 「野分」
...“馴れ”だけに頼って行くのは下根(げこん)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下根(げこん)の子ほど荷厄介なものはない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そうして下根の凡夫も...
柳宗悦 「民藝四十年」
...下根の凡夫であり...
柳宗悦 「民藝四十年」
...上根下根(じょうこんげこん)の別が生じるというまでである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...下根(げこん)の者にはどんなに有難いことか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...まだ交る無限のその部分にはいない下根凡愚かもしれぬ...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索