...西洋風の梯子を下りようとした...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...上から下りて来た越中の人夫に荷物ぐるみ背負って貰って午後七時大沢小舎着...
石川欣一 「可愛い山」
...市川で下りて人の跡へ付いて三丁程歩くと直ぐ其處が桃林だ...
伊藤左千夫 「市川の桃花」
...臺を下りて渡舟に乘る...
大町桂月 「國府臺」
...一小石川の切支丹坂(きりしたんざか)から極楽水(ごくらくすい)に出る道のだらだら坂を下りようとして渠(かれ)は考えた...
田山花袋 「蒲団」
...横浜で下りた子供連れの客はたいてい博覧会行きらしかった...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...今墨(ぼく)使は府に入り、義士は獄に下り、天下の事迫(せま)れり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「行こう」「おともを致しましょう」そうして二人は巌の上から駆け下りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「下りましょう」と思い切って...
夏目漱石 「坑夫」
...ようやく下りて見たら元の所だなんて...
夏目漱石 「二百十日」
...オホオホ」ト笑いながら逃ぐるが如く二階を駆下りる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...椰樹(やしのき)に登って豚の背に躍び下りると...
南方熊楠 「十二支考」
...私たちはどうしたってその段々に足をおかなければのぼりも下りも出来ないと思いきめなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『おおっ』大高源吾が、その下へ救いに行くと、『無礼、ゆるされい』弥兵衛老人は彼の肩へ、片足をかけて、飛び下りたが、飛んだと思ったのは彼自身で、体は、その途中で源吾の逞(たくま)しい両腕に、ふわりと抱き支えられていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ポンと飛び下りた孫兵衛は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――あの下り松を出会いの場所とする」「一乗寺村の下り松とな...
吉川英治 「宮本武蔵」
...やがて午(ひる)下りの頃になっても...
蘭郁二郎 「地図にない島」
...この少女達が、急(いきおい)よく自分の背丈(せい)位もある縄を飛んで、トンと下りると、その瞬間、簡単服(アッパッパ)のスカートは、風を受けて乱れ、そこから覗くのは、ふっくりとした白い腿だった――...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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