...6綱を上ったり下りたりしている猿...
芥川龍之介 「浅草公園」
...そして折々気をかえるために海の波の上に下り立った...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...お妙は八ツ下りに帰った...
泉鏡花 「婦系図」
...水のまにまに流れ下りき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...車上の人々も下りて...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...そろそろ船室(ケビン)に下りませうよ...
薄田泣菫 「茶話」
...ボートのところまで下りて行かれようか? 私を真先に見つけた奴が鴫(しぎ)の首でもひねるように私をひねり殺しはしないだろうか? 私が姿を見せないそのことが彼等には私が彼等を恐れていることの...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...田舍道なら霜柱がザク/\潰れさうな日蔭の冷い道を乾風に吹かれて急いで水道橋まで下りた...
徳田秋聲 「媒介者」
...いたつて実直なる農婦にて、二度目の婿(むこ)を取り候後も、年々寒暑の折には欠かさず屋敷へ見舞に参(まいり)候ほどにて、愚僧山内の学寮へ寄宿の後も、有馬様(ありまさま)御長屋(おながや)外の往来(おうらい)にて、図らず行逢(ゆきあ)ひ候事など思ひ浮べ、その日の昼下り、同処へ尋(たずね)行き申候...
永井荷風 「榎物語」
...やがて馬は平湯峠を下りにかかる時...
中里介山 「大菩薩峠」
...無言のまま玄関を下りて...
夏目漱石 「門」
...意地悪く厳重に海老錠(えびじょう)が下りておる上...
野村胡堂 「十字架観音」
...レコォはバルバリーの砂嘴の突端まで下り...
久生十蘭 「海難記」
...緞帳が下りると、社長と支配人が舞台へ来り、久しぶりで僕が音頭とって、シャン/\/\としめる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一郎はすばやく帯をしてそれから下駄(げた)をはいて土間に下り馬屋の前を通って潜(くぐ)りをあけましたら風がつめたい雨のつぶと一緒(いっしょ)にどうっと入って来ました...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...明日は天人が川に下りて水を浴びるから...
柳田国男 「年中行事覚書」
...再び下りて楼閣の建築を見て歩くと...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...下り坂にかかった証拠だ...
蘭郁二郎 「鉄路」
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