...「おやあ」と上を見ると...
海野十三 「恐竜島」
...離れゆく月面上を見るに...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...映写幕ヲ注視!」映写幕といわれて、その上を見ると、なるほどベーリング海峡らしいものがうつっている...
海野十三 「流線間諜」
...妻の机の上を見ると...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...壇上を見ると榎本の目にも涙が光っていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...川上を見ると、獅子飛(ししと)び、米漉(こめかし)など云う難所に窘(いじ)められて来た宇治川は、今山開け障(さわ)るものなき所に流れ出て、弩(いしゆみ)をはなれた箭(や)の勢を以て、川幅一ぱいの勾配(こうばい)ある水を傾けて流して来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...炬燵(こたつ)へ火を入れて上げようとして来て見ると主(ぬし)がいないので、失望しましたが、鉄瓶にお湯があるかないか、お茶道具が揃っているかいないかというようなことを、ちょっと調べながら、机の上を見ると、半紙四つ折りの日記帳が開(あ)けっぱなしになって、その間に筆がはさんでありますから、お雪は見る気もなく、それをのぞいて見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...机の上を見ると、落第という字がみごとに彫ってある...
夏目漱石 「三四郎」
...ああ今日も寝坊して気の毒だなと思って「テーブル」の上を見ると...
夏目漱石 「倫敦消息」
...床(ゆか)の上を見るとその滴(したた)りの痕(あと)が鮮やかな紅(くれな)いの紋を不規則に連(つら)ねる...
夏目漱石 「倫敦塔」
...はっと思って上を見ると長い柳の枝に烏が一羽とまって女の行水を見下ろしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...身の前五碼(ヤード)以上を見る明なく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...頭の上を見ると、雨戸(あまど)の節(ふし)穴や乾破(ひわ)れた隙間(すきま)から日光が射込むで、其の白い光が明かに障子(しやうじ)に映ツてゐる...
三島霜川 「平民の娘」
...私はS峠でひょっと上を見ると...
水野葉舟 「帰途」
...上を見ると、まるで小さな円い空が見えるだけ、かゞやく雲の峯は一寸(ちょっと)のぞいて居りますが、蛙たちはもういくらもがいてもとりつくものもありませんでした...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...上を見るでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ここへつれて来てくれっ! くめッ!ツヤ ……(その声に椅子の上を見ると...
三好十郎 「猿の図」
...上を見る暇もなく斜面に縋(すが)り付いて行くうちに...
夢野久作 「木魂」
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