...顔を上げずにいるので...
芥川龍之介 「煙管」
...弟をあんな悪者につくり上げずともすんだのでしょう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...故意に何かを仕上げずにおいて...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...眼(め)を上げずに...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...彼はほとんど足早に絶望的に歩き出して、頭も上げず、息もろくにつかないで、百歩ばかり進んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ひとつその裸松様というのを見舞って上げずばなるまい」と言って道庵は...
中里介山 「大菩薩峠」
...足利尊氏(あしかがたかうじ)の役にまで祭り上げずにはおかなかったであろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...申上げることも申上げずにしまひました」「それぢやまた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火急に就き小生の身分は申上げず...
久生十蘭 「金狼」
...諸穀菜の種を持ち渡りその島大いに繁昌(はんじょう)するが猥(みだ)りに内地人を上げず...
南方熊楠 「十二支考」
...ずっと上へは格子を押し上げずに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...仏の御心(みこころ)にもその祈願は取り上げずにいられまいと思われた風流男たちの恋には効験(ききめ)がなくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...顔も上げずにいるが...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鴉は羽ばたきもせず、頭も上げず、凝然たる姿勢のままで、飢渇で力の抜けた体を水に落した...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...これはなんとか」「亀阜荘のことは申すな」「申上げずに相済めば申上げは致しません...
山本周五郎 「新潮記」
...そして与右衛門が顔を上げずにいるとまた...
吉川英治 「鬼」
...一の額を上げずにはおきませぬ...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...尻を上げずにいられなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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