...と思ふと三縁山増上寺の鐘の音が...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...そして三縁亭(さんえんてい)から三皿(みさら)ほどの料理を取り寄せるようにいいつけて座をはずさした...
有島武郎 「或る女」
...在京の政治家連中を芝の三縁亭に招(よ)んだことがあった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...どだい私は芸人の家に生れたものでは無く親は三縁山増上寺の法衣の御用を足して居りまして...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...三縁山の丑三つの鐘が...
直木三十五 「南国太平記」
...往年三縁山(さんえんざん)学寮出奔この方(かた)...
永井荷風 「榎物語」
...都新聞の幹部会の時三縁亭の別室で一方には政友会の代議士総会があり...
中里介山 「生前身後の事」
...ちょうど三縁山の昼の鐘が鳴り納めた時でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丁度三縁山の晝の鐘が鳴り納めた時でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三縁側を戻つて、手前の六疊へ入ると、其處には昨夜のまゝの、喧嘩の左吉松(さきまつ)の死骸を見守り乍ら、その兄弟分と名乘る一つ木の馬吉といふやくざ者と、寶山講の先達で、二千五百兩の寄附を集めた責任者、新町の地主萬屋治郎兵衞が、睨み合つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...開けて入るわけにも行かず」「時刻は?」「丁度三縁山増上寺の子刻(こゝのつ)(十二時)の鐘が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三縁談(えんだん)十六歳の暮に...
福田英子 「妾の半生涯」
...芝公園の三縁亭という珍しいところへゆきました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??