例文・使い方一覧でみる「盜」の意味

...またかの盜人の屍をかへり見て... またかの盜人の屍をかへり見ての読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...足音を盜むやうに廊下を向うへ出て行つた... 足音を盜むやうに廊下を向うへ出て行つたの読み方
鈴木三重吉「赤い鳥」

...その前へ何氣なささうに立ち止つては膝をふるはせながらその本の頁を盜み見たものだけれど...
太宰治「思ひ出」

...夜盜のやうに忍び込んで... 夜盜のやうに忍び込んでの読み方
太宰治「大恩は語らず」

...其（そ）の以前（いぜん）から勘次（かんじ）は秋（あき）になれば掛稻（かけいね）を盜（ぬす）むとかいふ蔭口（かげぐち）を利（き）かれて巡査（じゆんさ）の手帖（ててふ）にも載（の）つて居（ゐ）るのだといふやうなことがいはれて居（ゐ）たのであつた... 其の以前から勘次は秋になれば掛稻を盜むとかいふ蔭口を利かれて巡査の手帖にも載つて居るのだといふやうなことがいはれて居たのであつたの読み方
長塚節「土」

...懷中の百兩を盜らずに行くなんかは... 懷中の百兩を盜らずに行くなんかはの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...義兄荻野左仲の眼を盜んで... 義兄荻野左仲の眼を盜んでの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...大病人の目を盜んで刀を持出すことは何でもない... 大病人の目を盜んで刀を持出すことは何でもないの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...圍ひの鍵を盜み出させようとしましたが... 圍ひの鍵を盜み出させようとしましたがの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...巨盜蝙蝠冠兵衞（かうもりくわんべゑ）の亡靈だけが... 巨盜蝙蝠冠兵衞の亡靈だけがの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...夜光（やくわう）の珠（たま）を二つまで盜んだ曲者は誰でせう」「まだわからないよ」八五郎の問ひに... 夜光の珠を二つまで盜んだ曲者は誰でせう」「まだわからないよ」八五郎の問ひにの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...盜難から免れる爲には... 盜難から免れる爲にはの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...盜んだ品は、皆んな仲間のところに預けてありますから、お目こぼしを願ひます...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...喧嘩か」「夜光の珠が盜まれたさうで... 喧嘩か」「夜光の珠が盜まれたさうでの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...國多女子、大人皆有四五妻、其餘或兩或三、女人不淫不、風俗不盜竊、少爭訴...
范曄「後漢書倭傳」

...あなたの自尊心を盜まうとして... あなたの自尊心を盜まうとしての読み方
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...まさかに金を盜んだやつだとは云はなかつたが... まさかに金を盜んだやつだとは云はなかつたがの読み方
水上滝太郎「大阪の宿」