例文・使い方一覧でみる「盜」の意味

...迸（ほとばし）る如（ごと）き嘲笑（てうせう））盜人（ぬすびと）は靜（しづ）かに兩腕（りやううで）を組（く）むと... 迸る如き嘲笑）盜人は靜かに兩腕を組むとの読み方
芥川龍之介「藪の中」

...天皇をひそかに盜み出して... 天皇をひそかに盜み出しての読み方
稗田の阿禮、太の安萬侶武田祐吉訳「古事記」

...ちよい／＼盜むやうに右の目を開けて見た... ちよい／＼盜むやうに右の目を開けて見たの読み方
鈴木三重吉「赤い鳥」

...然（しか）るに這麼盜人計（こんなぬすびとばか）りでは駄目（だめ）だ... 然るに這麼盜人計りでは駄目だの読み方
アントン・チエホフ　Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳「六號室」

...戸外へ出て、わかい盜賊は、うら悲しき思ひをした... 戸外へ出て、わかい盜賊は、うら悲しき思ひをしたの読み方
太宰治「逆行」

...斯樣に山の木を盜伐同樣に伐り... 斯樣に山の木を盜伐同樣に伐りの読み方
田中正造「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」

...この點ちよつと強盜の仕業らしくもあるが... この點ちよつと強盜の仕業らしくもあるがの読み方
南部修太郎「死の接吻」

...合鍵（あひかぎ）を作つて用箪笥を開き二品を盜んで土藏の中の奧方の御厨子（おづし）に隱したので御座います... 合鍵を作つて用箪笥を開き二品を盜んで土藏の中の奧方の御厨子に隱したので御座いますの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...盜人（ぬすつと）を知つて居たでせうか... 盜人を知つて居たでせうかの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...私は――」「金は盜つたが... 私は――」「金は盜つたがの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...あの金を盜られて了つては... あの金を盜られて了つてはの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...そりや大變だよ」「で？」「お近さんが毒藥を盜み出したのを見て居るから...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...――矢張り盜られた品のことを申上げて... ――矢張り盜られた品のことを申上げての読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...夜光（やくわう）の珠（たま）を二つまで盜んだ曲者は誰でせう」「まだわからないよ」八五郎の問ひに... 夜光の珠を二つまで盜んだ曲者は誰でせう」「まだわからないよ」八五郎の問ひにの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...その間に戰亂や盜難を避けて大地の底に埋められ... その間に戰亂や盜難を避けて大地の底に埋められの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...――お君さんの眼を盜んでは... ――お君さんの眼を盜んではの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...商法になりません」「成程な」「私の工夫（くふう）を盜んだ奴は誰だらうと... 商法になりません」「成程な」「私の工夫を盜んだ奴は誰だらうとの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...私は申す迄もなくお斷りいたしましたが」「ところで――この小さい方の珠を盜られた時刻（じこく）は？」「昨夜（ゆうべ）の夕方から...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

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