...夜は正に三更万籟死して...
泉鏡花 「活人形」
...表面は何食わぬ顔をして万籟(ばんらい)声なき最中なるに...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...万籟(ばんらい)寂として天地あらゆるものが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...万籟(ばんらい)闃(げき)として声を呑(の)む...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...万籟寂々(ばんらいせきせき)天地眠るの深宵(しんしょう)にひとり慷慨(こうがい)の熱涙をふるうの愛国者もあらん...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...万籟(ばんらい)死したりと感ずるのは無理もありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...この万籟(ばんらい)死したるところの底において...
中里介山 「大菩薩峠」
...万籟(ばんらい)が熟睡に落ちております...
中里介山 「大菩薩峠」
...万籟(ばんらい)静まり返った比叡と鞍馬の山ふところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...万籟寂として滅し...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...忽然として万籟(ばんらい)死して鯨波(ときのこえ)もしなければ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...万籟(ばんらい)もねむり...
吉川英治 「神州天馬侠」
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