...丁々(トントン)と鼓の音の響いたのが...
泉鏡花 「悪獣篇」
...「……この膝を丁(ちょう)と叩いて...
泉鏡花 「歌行燈」
...――北一條七丁目の一廓の...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...今のお話をつづけて頂きましょうか」博士も妙に丁寧な口調で答え...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
......
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...吾人が学校で学問を教わるのは丁度このようなものである...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...雉子や兎を追ひまはして喉が乾き切つた時に丁度林の中で一軒の家を見つけた...
長塚節 「菠薐草」
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中原中也 「山羊の歌」
...その男というのはその時分丁度(ちょうど)四十一二ぐらいで...
沼田一雅 「暗夜の白髪」
...嘗(な)めるように丁寧にしらべた上...
野村胡堂 「古銭の謎」
...今までも大抵僕がやったんですから」「丁度よかったわねえ」綾子も父博士の仕事の継続が出来て本当に嬉しそうです...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...わけても彫物師左母次郎の樣子を見張つて居てくれ」「白金二丁目まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その横で三人共庖丁を磨(と)ぎはじめた...
夢野久作 「猿小僧」
...そうしてなんだか寒そうに手を揉(も)みながら、女たちに何か私にはわからない冗談を言っているらしかったが、そこへ丁度、ボオイが、私のためにポリッジを運んできたので、そいつをつかまえて、「朝飯出来ますか?」とぎごちない英語で聞いていた...
堀辰雄 「旅の絵」
...丁度牛や馬の群れがずっと野の果ての方で草を食(は)んでいたので...
堀辰雄 「菜穂子」
...まさか一月分ホイホイ出す人もないだろうから……栄蔵は、よく丁寧に、田舎の貸金の事を話した...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...その三百三安政丁巳の歳に阿部正弘が病死した時...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この八丁堀の家へついたのであった...
吉川英治 「大岡越前」
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