...一面識のある青年の小説家と...
芥川龍之介 「舞踏会」
...哲學會に於て余の爲に送別會を開きたるに西周氏も亦來會せられたので余は氏と一面識あることを喜ぶのである...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...余於レ翁ヲ得タリ二一面識ヲ於江戸ニ一...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...僧曰我十年前与レ彼レ会二於一精舎ニ一僅ニ得タリ二一面識ヲ一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...」私は旅先でまだ一面識もない自分を訪ねて...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...その時まで双方ともに一面識もなかったのです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一面識もないあかの他人が...
太宰治 「花燭」
...この役人はヴェリチャーニノフにとってほとんど一面識もない間がらながら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼れは未だ大隈伯に一面識すらなきの日なりき彼れは主義の爲めに伊藤侯と爭ひたるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そうやすやすと一面識の人に懐(なつ)くような犬ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一面識(いちめんしき)のないものが寄って会食するよりなおつまらない...
夏目漱石 「行人」
...せんだって友人を連れて一面識もない華族の門前を通行した時...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この不可思議な好意を受け入れる以前に何故この一面識もない青年紳士が...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...けれども唯(ただ)一面識のみでは...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...中には一面識もない奴の借銭も混っているんだが...
夢野久作 「近世快人伝」
...故郷で一面識があるものです...
吉川英治 「三国志」
...まだ彼とは一面識もないあいだですが...
吉川英治 「新書太閤記」
...かつて一面識がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
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