...(彼等は一面識もない間がらだつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...自分はいまだ一面識も無いから...
泉鏡花 「婦系図」
...総領事夫人とは一面識もないような顔をして云ったのですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...それまで夫人と私は一面識もなかったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...未だ貴君には一面識もなき小生に候えども...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...僧曰我十年前与レ彼レ会二於一精舎ニ一僅ニ得タリ二一面識ヲ一...
京山人百樹 「北越雪譜」
...一面識もないあかの他人が...
太宰治 「花燭」
...一面識ナキ小生ヨリノ失礼ナル手紙御読了被下度(くだされたく)候(そうろう)...
太宰治 「虚構の春」
...何もこんな一面識も無い年少の者から...
太宰治 「乞食学生」
...自分が一面識のある人間とも知っていたのかと思うと...
近松秋江 「狂乱」
...俺達の朋友親戚には一面識もない奴等なんだよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そういう一面識もない人で僕と共に盃を挙げようというものがいよいよ増加した...
永井荷風 「申訳」
...一面識(いちめんしき)のないものが寄って会食するよりなおつまらない...
夏目漱石 「行人」
...この不可思議な好意を受け入れる以前に何故この一面識もない青年紳士が...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...しかも一面識もなかった人から...
橋本五郎 「地図にない街」
...けれども唯(ただ)一面識のみでは...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...それは金主と事業者との間に一面識もないからであるのと...
平出修 「瘢痕」
...それは私も一面識のある森於菟彦さんだった...
堀辰雄 「菜穂子」
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