...一面識のある青年の小説家と...
芥川龍之介 「舞踏会」
...自分はいまだ一面識も無いから...
泉鏡花 「婦系図」
...哲學會に於て余の爲に送別會を開きたるに西周氏も亦來會せられたので余は氏と一面識あることを喜ぶのである...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...お互ひに一面識もないのに選句の上では十年の舊知のやうに共鳴しあつた...
心猿 「露伴忌」
...一面識なき名士などにまで...
太宰治 「帰去来」
...男子が衆人環視のなかで一面識もない少女の腰へ手をしたり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...自分と一面識のない船長ワトソンの家へ行って...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...教室では一面識がないという訳でもなかろう...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...今日まで一面識もなかった老人たちに取り囲まれ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...出る時嫂は一面識もない眼下のものに挨拶でもするように...
夏目漱石 「行人」
...この一面識しかない男に話さなければならなくなった...
夏目漱石 「道草」
...したがって一面識(めんしき)だもなき人に自分の生涯(しょうがい)を左右する職業の選定を相談しても...
新渡戸稲造 「自警録」
...しかも一面識もなかった人から...
橋本五郎 「地図にない街」
...それは金主と事業者との間に一面識もないからであるのと...
平出修 「瘢痕」
...他人の子が(まだ一面識もない赤ん坊が)何十里か何百里か離れた土地で立つたりころんだりしてゐるのが...
正宗白鳥 「吉日」
...まったく一面識もない男が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...一面識もない私に逢おうなどと思ったろうと思われるほどだ...
水野葉舟 「北国の人」
...まだ彼とは一面識もないあいだですが...
吉川英治 「新書太閤記」
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