...(彼等は一面識もない間がらだつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...一面識もない者が新聞の材料をとりにゆくつて...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年一月号)」
...哲學會に於て余の爲に送別會を開きたるに西周氏も亦來會せられたので余は氏と一面識あることを喜ぶのである...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...未だ貴君には一面識もなき小生に候えども...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一面識なき名士などにまで...
太宰治 「虚構の春」
...彼れは未だ大隈伯に一面識すらなきの日なりき彼れは主義の為めに伊藤侯と争ひたるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今日まで一面識もなかった老人たちに取り囲まれ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは一面識もないよその女だった...
豊島与志雄 「白日夢」
...したがって一面識(めんしき)だもなき人に自分の生涯(しょうがい)を左右する職業の選定を相談しても...
新渡戸稲造 「自警録」
...この不可思議な好意を受け入れる以前に何故この一面識もない青年紳士が...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...しかも一面識もなかった人から...
橋本五郎 「地図にない街」
...こんな男とは一面識もないと言い切って...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...それは私も一面識のある森於菟彦さんだった...
堀辰雄 「菜穂子」
...彼れはいきなり一面識もないラ氏に色々の慰撫的(いぶてき)な言葉をかけた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...一面識もない私に逢おうなどと思ったろうと思われるほどだ...
水野葉舟 「北国の人」
...私も一面識也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...警視庁 第一捜索課長狭山九郎太氏 足下千葉県夷隅郡上野村字中島五百六十四番地士族 戸主志村浩太郎 ※明治十七年九月二日生小生は右の通り貴下と一面識もなき...
夢野久作 「暗黒公使」
...かつて一面識がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
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