...「別れの時」の感情はあらゆる眞正の進歩と革命とに缺く可らざる主觀的反映の一面である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...しかしそこから見えるのは東の一面で...
田山花袋 「日光」
...ただ抽象的にひびくのは「民衆の利便」というまたの一面である...
戸坂潤 「社会時評」
...それが吾々の生活の本能的一面である以上...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...血潮は一面ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とはいえ、一面では、われわれ商売人というものは、幸か不幸かはどちらでもいいのですが、少しぐらいかげんが悪いなんていうのは、商売のことを考えるとあっさり切り抜けてしまわなければならぬことがしょっちゅうありましてね」「では、支配人さんに入っていただいてかまわないね」と、いらいらした父親がたずね、ふたたびドアをノックした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...然しその一面ではまた僅か數行...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...固よりかくの如き乖離は兩者の關係の一面である...
三木清 「歴史哲學」
...このことは少くとも一面では...
三木清 「歴史哲學」
...人権擁護のためのたたかいのまぎれもない一面である...
宮本百合子 「新しいアカデミアを」
...また他の一面では...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...作者は一面では現実逃避して「古き小画」に没頭したのであったが...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...鴎外が歴史というものを扱った態度の正当な一面であったと思う...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...しかも一面では、自分がとかく云われる言葉を感情的にうけること、それを全体とのつり合いの上で感じず、局部的なものを全部的にうけること...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一面でこのような気分...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...是がわたくしの敢て試みた叙法の一面である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一面では危うさを覚える...
吉川英治 「三国志」
...一面では赤松勢に山陽道ののどくびをしめられたまま...
吉川英治 「私本太平記」
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