...「別れの時」の感情はあらゆる眞正の進歩と革命とに缺く可らざる主觀的反映の一面である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...一面では大いに疑っていたんですネ」「そりゃそうだ...
海野十三 「赤外線男」
...というのがこの裁判方法の本質的な一面でもあった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...生活が本能的に持っている一面である...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...一面ではまた『大きな駄々(だだ)ッ子(こ)坊や』でもあった...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...窮屈に肩を張つてる一面である...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...しかし人生の一面である以上それから逃れるわけにもゆかないのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...空じゅうべた一面でさあ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...人権擁護のためのたたかいのまぎれもない一面である...
宮本百合子 「新しいアカデミアを」
...また他の一面では...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...けれどもその軽蔑にもかかわらず、他の一面では、彼の名づける小豚派文学の、発生の社会的起源について、否定しきれないものをもっている...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...しかも一面では、自分がとかく云われる言葉を感情的にうけること、それを全体とのつり合いの上で感じず、局部的なものを全部的にうけること...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一面でこのような気分...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...綺談等からうけ荒唐無稽的となり文学の一面で当時の卑俗さと結びついています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また一面では陛下へ絶対にお知らせしないことで陛下が御仏の咎(とが)をお受けになりはせぬかと御煩悶をあそばしたようでございました」命婦はこう答えていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一面では危うさを覚える...
吉川英治 「三国志」
...御自身は権力すらも実はそんなに欲しがっておられなかったと思われまする」問「だのになぜ一面では...
吉川英治 「私本太平記」
...だから一面では、相変らず烈しい猛断と攻撃は敵にそそがれつつあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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