...彼は多くの群像の中で一際目立っていた...
...和蘭辞典は、江戸時代に開かれたオランダ商館の一際重要な書物であった...
...やがて一際高まる歓呼の声と共に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...一際(ひときわ)高く耳を打ってきた...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...その裾(すそ)を一際近くこちらに曳(ひ)いている...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...右に折れると松原のはずれに一際(ひときわ)大きい黒松が...
寺田寅彦 「嵐」
...常子さんの写真が一際高くかかげられております...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...家には老婢(ろうひ)が一人遠く離れた勝手に寝ているばかりなので人気(ひとけ)のない家の内は古寺の如く障子襖(ふすま)や壁畳から湧(わ)く湿気が一際(ひときわ)鋭く鼻を撲(う)つ...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...西日が燃える焔のように狭い家中(いえじゅう)へ差込んで来る時分(じぶん)になると鳴きしきる蝉(せみ)の声が一際(ひときわ)耳立(みみだ)って急(せわ)しく聞える...
永井荷風 「すみだ川」
...八畳の間は一際がらりとしたように思われた...
永井荷風 「春雨の夜」
...お蔭でまた一際高くなることでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...容貌は立並んで一際(ひときわ)美事(みごと)であったため...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...」突然おかみさんの男性的な聲が、一際強く響いた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...野の明るさの中では一際(ひときわ)まばゆいような眼鼻立(めはなだち)を見せていて...
室生犀星 「姫たちばな」
...そこの一際(ひときわ)大きな樹の幹に...
夢野久作 「死後の恋」
...一際声に力をこめて云った...
夢野久作 「暗黒公使」
...世にも稀な端麗な姿を一際(ひときわ)異様に引っ立てているかのように見える...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...永き夜(よ)の土を一際(ひときは)黒く圧(お)す静かに寂(さび)しき扁柏(いとすぎ)の森の蔭(かげ)なるらし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...滞陣中より一際(ひときわ)質素にしていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...赤い火星がいつもよりも一際輝き増しかかっていた...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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