...彼は多くの群像の中で一際目立っていた...
...和蘭辞典は、江戸時代に開かれたオランダ商館の一際重要な書物であった...
...細(ほそ)い流(ながれ)に一際(ひときは)茂(しげ)つて丈(たけ)ののびたのがあつて...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...総じて京風というと襟足の美しさが一際目立つもので...
上村松園 「京のその頃」
...一際(ひときわ)目立つ大きなガラス箱があった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...佐吉さんは一際高い声で...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...佐吉さんの一際高い声が聞えて...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...一際明るい夕方の光線の中に浮き出て...
橘外男 「逗子物語」
...栖鳳(せいほう)池の西側の小松山から通路へ枝をひろげている一際(ひときわ)見事な花の下に並んだところ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...折からの一際(ひときわ)冴えた月の明りに...
津村信夫 「挿頭花」
...右に折れると松原のはずれに一際(ひときわ)大きい黒松が...
寺田寅彦 「嵐」
...彼の容貌のなかでは一際目だっている...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...一際(ひときわ)高く漂(ただよ)い来る木犀(もくせい)の匂と共に...
永井荷風 「日和下駄」
...向うの埒の内に立つて居る主婦さんは一際つゝましげに見える...
長塚節 「菜の花」
...一際もの凄い青光を放つ火花(ひばな)を鏤(ちりば)めて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今一際鋭(と)き音(ね)を高く立てよ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...子供の癖に一際違った境遇におかれていたが...
柳田国男 「故郷七十年」
...松の巨木に囲まれた万延寺裏手の墓地外れに一際目立つ「蔵元家(や)先祖代々之墓」と彫った巨石(おおいし)が立っているのが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...こよい一際(ひときわ)...
吉川英治 「上杉謙信」
...一際(きわ)優(すぐ)れた馬格の駒がさしかかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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