...彼は多くの群像の中で一際目立っていた...
...和蘭辞典は、江戸時代に開かれたオランダ商館の一際重要な書物であった...
...この時より一際(ひときは)密になりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...」と一際(ひときわ)首を突込(つッこ)みながら...
泉鏡花 「縁結び」
...一際(ひときわ)目立つ大きなガラス箱があった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...一際(ひときわ)大きな句碑の前までたどりつくと...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...一際(ひときわ)赤らめ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...佐吉さんの一際高い声が聞えて...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...一際蓊鬱(こんもり)した木陰...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...一際濃い彼方(かなた)の山の中腹から...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...あたりの電灯は一際(ひときは)明く輝き渡るにつれて...
永井荷風 「男ごゝろ」
...一際(ひときわ)こんもりと生茂(おいしげ)った林の間から寺の大きな屋根と納骨堂らしい二層の塔が聳えている...
永井荷風 「葛飾土産」
...昨夜のままに電燈のついている閉切(しめき)った座敷の中の蒸暑さが一際(ひときわ)胸苦しく...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...また一際(ひときわ)納まった時...
中里介山 「大菩薩峠」
...一際(ひときわ)賑やかな景気をつけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その見知らぬ顔貌(かほ)は一際はつきりして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一際(ひときわ)凄く感じている...
平山蘆江 「怪談」
...はるか遠くに一際高く槍のように尖(とが)った山が見え...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...一際声に力をこめて云った...
夢野久作 「暗黒公使」
...あとで又大変な錯覚に陥るかも知れない虞(おそれ)があるんだよ」「……しかし……若林先生が先刻(さっき)……」「いけない……」と一際(ひときわ)大きな声で云ううちに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??