...その実質は生残りの戯作者流に比べて多少の新味はあっても決して余り多く価値するに足らなかったのは少しく鑑賞眼あるものは皆認めた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...いやそれは只一人の生残り人間なる専制コハクのために奏せられる挽歌であった...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...四人の生残り女給が悲鳴と共に駈(か)け下(お)りて来た...
海野十三 「電気看板の神経」
...魂のない生残り者として生れた子等は...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...この二十四人の生残りの船員たちをひどく脅(おびや)かすものが残っていた...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...このボルク号の生残りの船員を七名...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...一呑みにする魔の海だ」生残りの技術員たちは...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...勲八等鷲尾某と書いてある父親は「日露戦争」の生残りだが...
徳永直 「冬枯れ」
...心中の生残りは浮ばれない」「それから後...
中里介山 「大菩薩峠」
...あぶないところで死籤(しにくじ)を外れた二百八十三人の生残りが...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...これがセネガルに遠征して来た三個中隊の警備隊の最後の生残りだった...
久生十蘭 「海難記」
...それから七百余日、話にも聞いたことのないような難船をつづけ、それで死にでもするどころか、最後まで生残り、辛苦のありたけをめつくした末、頼母しいかぎりの大船に救われ、やれやれと思う間もなく、頼みに思うその大船がまたぞろ舵を折って流れだすという...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...日本人にあんな目に逢った家族の生残りを...
久生十蘭 「蝶の絵」
...ひどいところばかりやってきた生残りの寄せ集めだといい...
久生十蘭 「ノア」
...元亀天正の生残りといった体(てい)で...
久生十蘭 「ひどい煙」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...「この男は加波山(かばさん)事件の生残りじゃ...
夢野久作 「近世快人伝」
...慶長の生残りでな...
夢野久作 「名君忠之」
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