...裾のあたりのいたみ方が一通りでない...
芥川龍之介 「芋粥」
...殆ど空手業を始めた困苦は一通りでない...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...足人の心配は一通りでないのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...内心の動揺は一通りでない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...相手を悩ますこと一通りでない...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...一流料理店の苦心の一通りでないことはこれによっても察しられる...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...一通りでない苦慮...
直木三十五 「南国太平記」
...新たに守護職を承った会津中将の苦心というものは一通りでない...
中里介山 「大菩薩峠」
...石井三右衞門の使といふのが一通りでない上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...当時の政府の騒ぎは中々一通りでない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...此間社の内外の諸友の厄介になる事一通りでない...
二葉亭四迷 「旅日記」
...人民の迷惑一通りでない...
穂積陳重 「法窓夜話」
...一通りでない私が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...主将たる筆者が弱り上げ奉ったこと一通りでない...
夢野久作 「ビール会社征伐」
...佳賓におすすめ申しあげて賜(た)も」母公のご機嫌は一通りでない...
吉川英治 「三国志」
...帝の心痛は一通りでない...
吉川英治 「三国志」
...軍務の苦労も一通りでない主君に...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝家の愛し方は一通りでない...
吉川英治 「新書太閤記」
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