...戯作の低位から小説が一足飛びに文明に寄与する重大要素...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この階段を経ずして一足飛びには進み兼ねるけれども...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...一足飛びに有機的現象の機構を説明しようというのならば...
寺田寅彦 「物質群として見た動物群」
...それはブルジョア・デモクラシーというものの実現を抜きにして一足飛びに何かの大衆を考えるということにならざるを得ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...声のしたところへ一足飛びに走って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...手古舞のところまで一足飛びにかけて来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...当時は一足飛びに目標も手段も決定してしまった...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...「あれだツ」と思ふと一足飛びに――それを見た女は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...赤羽橋まで一足飛びに飛んで行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...凝(じっ)として待っていやがれ」岩も藪(やぶ)も一足飛びに――焔の中のお六に心引かれながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小石川の陸尺(ろくしやく)町から一足飛びに飛んで來ましたぜ」「二年前に死んだ人間が人を殺した?」「その上まだ/\四五人は殺してやるといふんだから大變で――」「誰がそんな事を言ふんだ?」「二年前に殺された人間ですよ」「さア解らねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一足飛びに母家へ飛び込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一足飛びに平民の世界がくるように思えていて...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...それまで一度も舞台を踏んだことのなかった身が一足飛びに...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...沓脱石(くつぬぎいし)から一足飛びに座敷の中へ入って見ると...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...次は一足飛びに源重光に来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一足飛びに線路の横の溝を飛び越えて...
夢野久作 「木魂」
...けれど、数千年の進歩も、実はまだ、尻ッ尾の痕のある人間だけに、大きな社会的堕落を来すと、一足飛びに、もとの原始人へ還元(かんげん)してしまう可能性は多分にある...
吉川英治 「大岡越前」
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