...僕は一足飛びにバスの部屋へ行き...
芥川竜之介 「歯車」
...戯作の低位から小説が一足飛びに文明に寄与する重大要素...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...されば今日の人間が一足飛びに苔虫社会の真似をして財産を共有にしようと思うごときはすこぶる無理である...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...自動車に乗込みさへしたらその儘一足飛びに往(ゆ)きつかれるものだと思つてゐるのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...一足飛びに成功しようとしたってそううまく行くものではない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「吾輩(わがはい)は猫である」で先生は一足飛びに有名になってしまった...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...浪人から一足飛びに重役室の主人公となった者...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...手古舞のところまで一足飛びにかけて来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...それじゃ一足飛びに十時にしてしまいましょう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「あれだツ」と思ふと一足飛びに――それを見た女は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一足飛びに取って返したのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...赤羽橋まで一足飛びに飛んで行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小石川の陸尺(ろくしゃく)町から一足飛びに飛んで来ましたぜ」「二年前に死んだ人間が人を殺した?」「その上まだまだ四五人は殺してやるというんだから大変で――」「誰がそんな事を言うんだ?」「二年前に殺された人間ですよ」「さア解らねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一足飛びに平民の世界がくるように思えていて...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...絹子は自分が一足飛びに不幸な渕へ立つたやうな気がしないでもないのである...
林芙美子 「幸福の彼方」
...一足飛びに料理場の中へ躍り込み...
久生十蘭 「魔都」
...次は一足飛びに源重光に来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一足飛びに現今に移って来ているので...
柳田国男 「年中行事覚書」
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