...一足飛びに戸口へ飛び出さうとしました...
芥川龍之介 「河童」
...一足飛びに極楽浄土にでも行こうとあせる夢遊病患者に対して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...この階段を経ずして一足飛びには進み兼ねるけれども...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...しかも気持は一足飛びに少年の昔に遡(さかのぼ)って...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...一足飛びに有機的現象の機構を説明しようというのならば...
寺田寅彦 「物質群として見た動物群」
...一足飛びに自分が聖人にもなれません...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...だが一足飛びに常識学派の場合に来た方が吾々の話しが簡潔になる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...扉から欄干(らんかん)を一足飛びに縁の敷石の下まで飛び下りた身の軽さ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一足飛びに到着して見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...梯子(はしご)を一足飛びに降りようとして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一足飛びに逃げてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それまで一度も舞台を踏んだことのなかった身が一足飛びに...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...絹子は自分が一足飛びに不幸な渕へ立つたやうな気がしないでもないのである...
林芙美子 「幸福の彼方」
...吾々は一足飛びにさういふ人間になることは出來ないが...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「受動的抵抗の理論と實行」
...一足飛びに現今に移って来ているので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...この人だけは一足飛びに権門のお座敷へ招かれ...
山本笑月 「明治世相百話」
...一足飛びに都の方へ飛び出しました...
夢野久作 「白髪小僧」
...けれど、数千年の進歩も、実はまだ、尻ッ尾の痕のある人間だけに、大きな社会的堕落を来すと、一足飛びに、もとの原始人へ還元(かんげん)してしまう可能性は多分にある...
吉川英治 「大岡越前」
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