...他愛のない夢から一足飛びにこの恐ろしい現実に呼びさまされた彼れの心は...
有島武郎 「カインの末裔」
...二葉亭は一足飛びに大家班に入ったにかかわらず...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この階段を経ずして一足飛びには進み兼ねるけれども...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...一足飛びに大金持になれるものと心得...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...一足飛びに自分が聖人にもなれません...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一足飛びに関ヶ原の本陣から程遠からぬ美濃と近江の国境...
中里介山 「大菩薩峠」
...こう一足飛びに片方から片方に落ち込むような思索上の不調和を免(まぬ)かれて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...「あれだツ」と思ふと一足飛びに――それを見た女は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一足飛びにスッ飛んで行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小石川の陸尺(ろくしやく)町から一足飛びに飛んで來ましたぜ」「二年前に死んだ人間が人を殺した?」「その上まだ/\四五人は殺してやるといふんだから大變で――」「誰がそんな事を言ふんだ?」「二年前に殺された人間ですよ」「さア解らねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梯子(はしご)を一足飛びに降りようとして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出世の階段を一足飛びに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一一藤原は、そのいつもの、無口な、無感情な、石のような性格から、一足飛びに、情熱的な、鉄火のような、雄弁家に変わって、その身の上を波田に向かって語り初めた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...一足飛びに現今に移って来ているので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...書類を蹴散らしながら机の上を一足飛びに玄関へ出た...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...一足飛びに逃げのくと...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...一足飛びに大卓子(テーブル)をめぐって部屋の外へ飛び出した...
夢野久作 「白菊」
...一足飛びに線路の横の溝を飛び越えて...
夢野久作 「木魂」
便利!手書き漢字入力検索