...一足飛びに戸口へ飛び出さうとしました...
芥川龍之介 「河童」
...一足飛びには面目を改めないのである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...『新著百種』は一足飛びに出版界の一枚看板となり...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...俺は一足飛びにそこへ飛んで降りるのだが...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...今の人間が一足飛びにその真似をしようと望むのは...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...されば今日の人間が一足飛びに苔虫社会の真似をして財産を共有にしようと思うごときはすこぶる無理である...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...「吾輩(わがはい)は猫である」で先生は一足飛びに有名になってしまった...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...それはブルジョア・デモクラシーというものの実現を抜きにして一足飛びに何かの大衆を考えるということにならざるを得ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...復古主義などを通らなくても一足飛びに...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...扉から欄干(らんかん)を一足飛びに縁の敷石の下まで飛び下りた身の軽さ...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の馬力で一足飛びにその現場へ戻って見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それじゃ一足飛びに十時にしてしまいましょう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「あれだッ」と思うと一足飛びに――それを見た女は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...梯子(はしご)を一足飛びに降りようとして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一足飛びに稿料何円かを支払って一般の稿料価上げを促したものである...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...一一藤原は、そのいつもの、無口な、無感情な、石のような性格から、一足飛びに、情熱的な、鉄火のような、雄弁家に変わって、その身の上を波田に向かって語り初めた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ペルセウスは一足飛びに大きく成長したでがなあろう...
南方熊楠 「十二支考」
...一足飛びに飛び出しましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
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