...僕は一足飛びにバスの部屋へ行き...
芥川龍之介 「歯車」
...一足飛びに極楽浄土にでも行こうとあせる夢遊病患者に対して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...陽には磊落(らいらく)らしく見えて実は極めて狭量な神経家たる紅葉は美妙が同人に抜駈(ぬけが)けして一足飛びに名を成したのを余り快よく思わなかったらしい...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...戯作の低位から小説が一足飛びに文明に寄与する重大要素...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...尤(もっと)も当時のタワイない低級小説ばかり読んでる読者に対して一足飛びにツルゲーネフの鑑賞を要求するは豚に真珠を投げるに等しい無謀であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この階段を経ずして一足飛びには進み兼ねるけれども...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...どいてくれ」一足飛びに大木戸まで来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...声のしたところへ一足飛びに走って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...凝(じっ)として待っていやがれ」岩も藪(やぶ)も一足飛びに――焔の中のお六に心引かれながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一足飛びに母家へ飛び込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一足飛びに路地の外へ――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それまで一度も舞台を踏んだことのなかった身が一足飛びに...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...九太は一足飛びに他人になったような...
林芙美子 「帯広まで」
...絹子は自分が一足飛びに不幸な渕へ立つたやうな気がしないでもないのである...
林芙美子 「幸福の彼方」
...次は一足飛びに源重光に来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そのまま一足飛びに駈け出しました...
夢野久作 「白髪小僧」
...一足飛びに都の方へ飛び出しました...
夢野久作 「白髪小僧」
...一足飛びに玉垣の前に来て立ちましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
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