...それらの民に一臂(いちび)の労を借してやった事はあっても...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...僻見の権威を樹立する為に一臂(ぴ)の力を仮すものはないか?斎藤茂吉斎藤茂吉を論ずるのは手軽に出来る芸当ではない...
芥川龍之介 「僻見」
...こういう時に天将の一人が降臨して一臂(ぴ)の力を添える事が...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...我も彼の一臂(ぴ)となり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...明治二十一年に至って初めて我輩も君の事業に対して及ばずながら一臂(いっぴ)の力を添える様な関係になった...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...願はくは一臂(いっぴ)の力をかされよといふ...
大町桂月 「秋の筑波山」
...甚しきは且つ一臂袒(ひたん)せざれば...
田中貢太郎 「続黄梁」
...一臂(ぴ)の力を借(か)さぬでもないのに...
田山花袋 「田舎教師」
...却って良心が一臂の力を貸すべく乗り出す絶好の材料を提供するものでさえあるのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...我輩一臂(ぴ)の力を仮しても宜しい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...頼みもせぬに「一臂(び)の力を仮してやろう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...一臂(ぴ)長く一臂短い画が多い...
南方熊楠 「十二支考」
...余今而始失一臂矣...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...どうか一臂(いっぴ)の力をかしてくれ給え」「もとより君のためなら犬馬の労もいとわないよ」ふたりは駒を並べて進みながら睦(むつ)まじそうに語らった...
吉川英治 「三国志」
...一臂(ぴ)の力をお扶(たす)けして...
吉川英治 「三国志」
...ねがわくは先生にも一臂(ぴ)の力をそえられい」「そのご決意さえ固ければ...
吉川英治 「三国志」
...わしも一臂の力を添えたいと思ったからだ...
吉川英治 「三国志」
...そういったら武蔵が膝を屈して武士の情けに一臂(ぴ)の力を貸してたまわらぬか――とでもいうかと思っていたかしらぬが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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