...斗酒百篇の中から一篇詩を選んで読み上げた...
...小説の一篇目を読んでみた...
...漢詩集の一篇目は有名な詩人の作品だ...
...彼女の日記の一篇目は感動的な内容だった...
...この試験で一篇目の問題が出題された...
...――就中(なかんづく)「リイプクネヒトを憶ふ」の一篇にはだんだん物足(ものた)らなさを感じ出した...
芥川龍之介 「或社会主義者」
...僕はまだ一篇の琴唄の作者を新進の豪傑と同程度の頭脳の持ち主と思つたことはない...
芥川龍之介 「佐藤春夫氏」
...記事中の姓名だけを取換えて一篇にまとめてみた...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...この一篇の原稿の斡旋を永久に徳として弟子の礼を執らなかったのが忘恩者として紅葉の勘気に触れた所以(わけ)で...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...一篇の笑話と化して笑殺(しょうさつ)されるようになったが...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...最早(もはや)連句の形を離れた自由な一篇の詩であった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...(この一篇を書いたのは八月の末であった...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...ただちにその血性を(の)べ発して一篇の著書とはなりしなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...各作家が一年に一篇位の創作をしか発表しないか...
豊島与志雄 「月評をして」
...一篇の構成がひどく弛んでいる...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...さすがの我も聊(いささ)か疲労しかつはまたこの上強(し)ひんには礼を失するに至らん事を虞(おそ)れせめてわが芝居道熱心の微衷(びちゅう)をだに開陳し置かばまた何かの折宿望を達するよすがにもなるべしと長々しき論文一篇を草しそつと玄関の敷台に差置きて立ち去りぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...『「政治的正義」の第一篇第三章は「政治的制度の精神」と題されているが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...吉村忠雄氏又は次郎生は「先生」の一篇に對して批評を下した...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...彼の一篇のみはまさしく我が幼き日及び我が見たる人の身の上を筆に上(のぼ)せたるものなるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...たとえば三カ月に一篇しか書かないと決心し...
三好十郎 「恐怖の季節」
...及び「足羽川」の一篇等なり...
室生犀星 「抒情小曲集」
...一文を認めたのが『美の法門』と題した一篇で...
柳宗悦 「四十年の回想」
...「新東京の裏面」の一篇もまたこの例に洩れない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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