...するとその夜風が又一渡り...
芥川龍之介 「地獄変」
...自分はなお一渡り奥の方まで一見しようと...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...ことごとく人々を先に出しやって一渡り後を見廻すと...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...野の仕事も今日一渡り極(きま)りをつけねばならぬ所から...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...明智は書斎を一渡り眺めてから...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...私は一渡り、女の全身を、双眼鏡の先で、嘗(な)め廻してから、その娘がしなだれ掛っている、仕合(しあわ)せな白髪男の方へ眼鏡を転じた...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...その美しい訪客に一渡り投げかけた後に云った...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...古書と云へば何に限らず品物一渡り揃へ持ちたるは...
永井荷風 「古本評判記」
...面を上げて教師達を一渡り見廻した...
中原中也 「校長」
...ドングリばかりで……」とみんなの顔を一渡り見られた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...彼等は只一渡り見まわして気の利いた批評をする位のことで...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...喰うのは一渡り通(つう)なものを大抵喰って見たが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そこいらを一渡り見まわした後でなければ...
夢野久作 「木魂」
...彼はピンを一渡り見渡した...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そこいらを一渡り見まわしていたが...
夢野久作 「復讐」
...新らしい網とをまた一渡り眺めやつてから...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ちょっと一渡り、小汽艇に乗り、旅館にはいる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...一渡り、噺(はや)し立てられたジンタが済むと、旋風のような、観客の拍手に迎えられて、ぴったりと身についた桃色の肉襦袢を着、黒天鵝絨(びろうど)の飾りマントを羽織った黒吉と、同じ扮装(こしらえ)の葉子とが、手を取りあって、舞台に現われる...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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