...「この爺め! けふも又わたしの財布から一杯やる金を盗んで行つたな!」十分ばかりたつた後...
芥川龍之介 「河童」
...一杯やる店といった感じである...
高見順 「いやな感じ」
...夕方、樹明来、鰯で一杯やる、今夜こそは私が奢つたのだ、のう/\した気持だ...
種田山頭火 「其中日記」
...・雪ふりかゝる二人のなかのよいことは・雪がふる人を見送る雪がふる・この道しかない春の雪ふる・ふる雪の、すぐ解ける雪のアスフアルトで・かげもいつしよにあるく・けふはこゝまでの草鞋をぬぐ・椿咲きつづいて落ちつく三月十五日雪が降りしきる、敬君を駅まで見送る、一杯やる、雪見酒といつてもよい...
種田山頭火 「其中日記」
...樹明君午後来庵、敬治君不来、二人で一杯やる、私が飲めないので気の毒だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...一杯やるときっと脱線する...
田畑修一郎 「石ころ路」
...一杯やることになった...
豊島与志雄 「条件反射」
...「え……一緒に一杯やるんじゃないのか...
豊島与志雄 「裸木」
...偶然落合って「一杯やる」ことになったまでである...
豊島与志雄 「慾」
...そして友人同士の「一杯やる」ということは...
豊島与志雄 「慾」
...一杯やるんならおめえひとりでやんねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...親爺も寢酒を一杯やるとみえて...
林芙美子 「雨」
...「皆の衆といつしよに一杯やるだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...宿へ着く、すぐ一杯やる...
正岡容 「落語家温泉録」
...大概は著物(きもの)を質に置くとか手料理で一杯やるとかいふやうなきまり文句を並べて出すなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...つまり若い船頭が一杯やるかなと云って立ちあがったとき...
山本周五郎 「青べか物語」
...いっしょに一杯やることだけは欠かさなかったが...
山本周五郎 「季節のない街」
...そろそろひきあげて一杯やるとしようや...
山本周五郎 「風流太平記」
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