...嘗て、戟を横へて、洛陽に源氏の白旄軍を破れる往年の髭男も、一朝にして、紅顔涅歯、徒に巾幗の姿を弄ぶ三月雛となり了ンぬ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...一朝にして勃々たる憤激となれり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...ヨブが神を忘れ道に悖りしためその繁栄一朝にして失せたのであると主張したのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかしながらかくの如き誤れる僻見(へきけん)は一朝にして改めることは出来ない...
大隈重信 「始業式訓示」
...一朝にして湖になったところも...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...多年の信用を一朝にして失い...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...この街が一朝にして修羅(しゅら)の巷(ちまた)と化すのだ...
高見順 「いやな感じ」
...一朝にして季節の感じを変えてしまう...
高村光太郎 「山の秋」
...一朝にしてあいそを尽かしてしまうであろう...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...悪者共の暴行のために一朝にして廃墟のように荒された...
野村胡堂 「九つの鍵」
...さしもの大家を一朝にして亡ぼしてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一朝にしてかような取扱いを受けるのかと...
久生十蘭 「鈴木主水」
...一朝にして大家の滅亡を告ぐるの例あるに反し...
福沢諭吉 「女大学評論」
...其處には傲(おご)れる者の一朝にしていたましく傷ついた姿が殘酷ともいふ可き程鮮かに浮び出してゐる...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...一朝にして小生を欺きしもののやう風聞致し候へども...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...土城は一朝にして崩れてしまった...
吉川英治 「三国志」
...きのうまでは、良人は戦場に在り、自分たちは国内にある、という観念でいたのが、一朝にして、そのけじめもなく、居る所いずこも戦場と化したのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...それが一朝にして...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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