...一日も早く逃れたい気がする...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...一日も早く結婚しろと頻(しきり)に主張しますので...
芥川龍之介 「疑惑」
...一日も早く死んだが好(よ)い...
芥川龍之介 「俊寛」
...先様では一日も早くといふから...
石川啄木 「天鵞絨」
...このX塗料を一日も早く多量に用意しておかないと...
海野十三 「爆薬の花籠」
...それが一日も早く成功するやうに神様にお願掛(ぐわんがけ)しますわ...
薄田泣菫 「茶話」
...できるなら一日も早く...
谷崎潤一郎 「途上」
...この種の事実をわれわれが一日も早くしかも誤謬(ごびゅう)によってはなはだしく曲げゆがめられた形で知らなければならない必要がどこにあるか私にはわからないのである...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...一日も早く御沙汰を下し置かれませぬと...
中里介山 「大菩薩峠」
...こういう無意識空虚な生活から一日も早く脱却向上しなければならぬと義憤を発したのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...一日も早くご平癒(へいゆ)あらんことを祈った...
新渡戸稲造 「自警録」
...念願は一日も早く彌陀(みだ)の淨土(じやうど)へ引き取つてもらひたいといふのが念佛衆(ねんぶつしゆ)であるなら...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...一日も早く取調の内容が分明(ぶんめい)する日の来るようにと...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...父に表の病気の一日も早く全快するように誦経(ずきょう)してくれるよう頼んだ...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...一日も早く件(くだん)の悪僧を誅戮(ちゅうりく)なし...
夢野久作 「名娼満月」
...この一事を以てしてもこの事件は一日も早く解決しなければならぬ事になる...
夢野久作 「霊感!」
...一日も早く帰洛し...
吉川英治 「私本太平記」
...その文中には、……去年(こぞ)の冬から初春(はる)へかけて、都の御陣は、やごとなきあたりからあなたさまやら郎党たちまで、矢たけびのなかに明け暮れのおすごしとあるのに、河内の奥は何事ものう、正月は正月の真似びもしたり、この頃の麦踏み唄にも、近年にない百姓衆の長閑(のど)かな励みが見られるなど、みなお蔭によるものと、もったいのう存じて、ただ朝夕の蔭膳へのみ、一日も早くと、御世のしずもりを祈っているのが、私たちのせめてもな力でしかございませぬ――などと見え、そのあたりの文字には正成もふと瞼を熱く持ったことだった...
吉川英治 「私本太平記」
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