...或はあまねく凡俗人等の日常生活に較べてより多く所謂養生法にかなつた生活(此処には狭義の生活及び思想を生活の一語に一括して言ふのだが)であり...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...戯作者といえば一括して軽薄放漫なる々者(がいがいしゃ)流として顰蹙(ひんしゅく)された中に単(ひと)り馬琴が重視されたは学問淵源があるを信ぜられていたからである...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...一括してそれをエジプト学とか支那学とかいっているのも...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...原因の概念を用いて歴史的運動を説明すること――これは実証主義者によれば一括して形而上学的と呼ばれる――を却ける...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...ともかく晏子の中にあつたものを別の部類として一括してある...
内藤湖南 「支那目録學」
...他の種類のあらゆるものを一括して講ずるのが正しい順序であろうと思うから――...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...五年の頃友人に勧められて一括してこれを通読する日まで...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...すべて一括してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一括して北海道庁に任せて...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...ホテルから一括して査証を受けさせるが...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...以下に一括して検討する理由である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...後に似た話と一括していうつもり...
柳田国男 「海上の道」
...それを一括して処分したという文書は我々の捜してみた限りにおいてはいたって数が少ない...
柳田國男 「垣内の話」
...それを一括して皆有害のやうに...
柳田國男 「兒童語彙解説」
...そういうのを私は一括して「利用地名」と呼ぼうと思っている...
柳田國男 「地名の研究」
...一括して田舎ではスズメと呼ぶものを比べて見ても...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...羅馬(ロオマ)に就(つい)ては数回に亘(わた)る記事を一括して新聞社へ送つた筈(はず)であつたのに...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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