...或はあまねく凡俗人等の日常生活に較べてより多く所謂養生法にかなつた生活(此処には狭義の生活及び思想を生活の一語に一括して言ふのだが)であり...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...ここで一括して申し上げておくことにしますが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それを一括して林内閣への反感となったのである...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...例えば思想というものが丁度そうした両者の共通関係を一括して物語っているだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...殆んど同じような種類の人間として一括して取り扱われる場合もあったし...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...一括して人民戦線と目されるに至った...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...否定したすべてのものを一括して自ら肯定しているということを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...種々異なった名称の下に集まってはいるがこれを一括して社会主義者という通称で指示し得らるるそれらの人々は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...他の種類のあらゆるものを一括して講ずるのが正しい順序であろうと思うから――...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...各自の蒐集品を一括して千八百八十三年(明治十六年)既に一大展覧会を催しつづいて九十年(明治二十三年)には浮世絵板物(はんもの)のみの特別展覧会を開きぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...五年の頃友人に勧められて一括してこれを通読する日まで...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...すべて一括してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一括して、どうするかと見れば、裏山へ持って行って、穴を掘って、その中へ投げ込んで暫く見ていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ホテルから一括して査証を受けさせるが...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...そういうのを私は一括して「利用地名」と呼ぼうと思っている...
柳田國男 「地名の研究」
...それと一括して呼ぶことはおそらく許されぬのであろうが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一括してこれを山人に算入するのは人類学でない...
柳田国男 「山の人生」
...隠岐ノ島と一括して呼ぶ大小四つの島は...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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