...或はあまねく凡俗人等の日常生活に較べてより多く所謂養生法にかなつた生活(此処には狭義の生活及び思想を生活の一語に一括して言ふのだが)であり...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...――最近H・フライアーはそういう理論を一括して「ロゴス科学」と名づけた...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...原因の概念を用いて歴史的運動を説明すること――これは実証主義者によれば一括して形而上学的と呼ばれる――を却ける...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...一括して形式的に取り出した...
戸坂潤 「思想としての文学」
...殆んど同じような種類の人間として一括して取り扱われる場合もあったし...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...又二つの場合を一括して文学的学殖にも類似するというわけで...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...妻もあの男も一括しての話です)...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ともかく晏子の中にあつたものを別の部類として一括してある...
内藤湖南 「支那目録學」
...他の種類のあらゆるものを一括して講ずるのが正しい順序であろうと思うから――...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...我は狂歌を以(もっ)て俳諧(はいかい)と『松の葉』所載の小唄(こうた)と並(ならび)に後世の川柳(せんりゅう)都々一(どどいつ)の種類を一括してこれを江戸時代専(もっぱら)庶民の階級にありて発達したる近世俗語体の短詩として看(み)つつあるなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...すべて一括してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを大(おほ)づかみに一括して「趣味」といふのだらうが...
長谷川時雨 「水」
...これらを一括して表題派作家と呼ぶことにしたらということです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...その際呂昇の手紙十二通が一括して保存されてあるのを発見した...
武者金吉 「地震なまず」
...五私はこゝで他の多くの紙漉場で廻り会つた紙に就いて一括して語らう...
柳宗悦 「和紙十年」
...一括してこれを考察するようにしなければ...
柳田国男 「年中行事覚書」
...婦人小児と一括して保護をする法令は多い...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一括して田舎ではスズメと呼ぶものを比べて見ても...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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