...広い洞窟へも一度ならず出たが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...私は一度ならず量を二倍にしなければならなかったし...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...彼は一度ならず二度三度疾走して来る電車を覘(ねら)っていたが...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...東京に居る頃も一度ならず襲われた覚えはあるが...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...相手の話の筋道を取りはずしそうになる事が一度ならずあった...
寺田寅彦 「自画像」
...一度ならずも利用したろう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...当人の話では一度ならず五日間も立て続けに机にしがみついていたことまであったという...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...現在目の前に浪子の一度ならずに喀血するを見ては...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一度ならずピアノの音に耳傾けた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一度ならずあったはずであるが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...読者が既に見てきたスケッチのうちに一度ならず描かれてるこのアントアーヌ郭外の居酒屋は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これまで一度ならずも民の労苦...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...一度ならず打ちのめされた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...一度ならず後れを取ったことゆえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...というあなたの言葉は一度ならず云われていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...神や、半神や、9250英雄や、悪魔までが、今勾引(かどわか)すかと思えば、また騙して堕落させ、果し合い、あちこちへ流離(さすら)わせ、迷(まよい)の衢(ちまた)をどことなく引き廻して歩かせ、一度ならず、二度も、三度も、四度までも世を乱し、禍の数々を起させるようになるとは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...一度ならず二度まで敗北した孫桓は...
吉川英治 「三国志」
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