...終りに臨みて、余は、余を導きたる春汀に感謝し、併せて、余にいろ/\の好意を寄せられたる、三戸、上北二郡の諸人士に感謝する者也...
大町桂月 「十和田湖」
...旅館はわづかに三戸に過ぎず...
大町桂月 「春の筑波山」
...平生(いつも)の処に置いてあるじゃないの」土蔵は三戸前ともに古かった...
田中貢太郎 「春心」
...それを高部と、三戸谷が知って、鴨川原へ逃げ出したところを、北村北辰斎が追いかけて、川原で斬合ったが、なにしろ相手が相手ですから、北辰斎も不覚を取って、小手を斬られて太刀(たち)を取落したが、それでも片手で脇差を抜いて受留め受留めして、すでに危ういところへ、篤信斎先生の一子新太郎殿がかけつけて、二人をしとめたということでした」「ははあ、それは初めて承りました」「普通の浪士の斬合いと違って、有名な剣術者の真剣勝負でしたから、これは後学のために見ておきたいと、かけつけた時は、もうすでに事が済んでいたので残念でした」「そうでしたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つの盆地の中に十三戸の実行組合があって...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...三十三戸外(そと)には風もなかった...
夏目漱石 「明暗」
...半年越し折を狙ったがいけねえ」「…………」「三戸前の蔵の鍵は...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...――吹屋町の三戸前の蔵は...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...私を裏の三戸前の蔵のどれかへ入れて下さい」「それはならぬ」三之丞も少し驚きました...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...静かに」奥に並んだ三戸前の土蔵まで辿り付くうち...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...ツキサップに盛岡県人四十三戸百八十五人...
本庄陸男 「石狩川」
...越後街道を挟んで十三戸山下に住し...
柳田國男 「地名の研究」
...三戸分ぐらいの巣が出ることも稀(まれ)ではない...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...また三戸(さんのへ)郡の櫛引(くしびき)村にもあった...
柳田国男 「山の人生」
...三戸の近世の移住者が...
柳田国男 「雪国の春」
...五十軒ばかりの村だというが、道の端には十二、三戸しか見えぬ...
柳田国男 「雪国の春」
...三戸前(みとまえ)の土蔵を百棟の土蔵に増してみたところで知れたものではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼女の供をして三戸野山へ夜のうちに落ちようとする付人達は...
吉川英治 「日本名婦伝」
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