...石本俊吉は今八戸(はちのへ)(青森縣三戸(さんのへ)郡)から來た...
石川啄木 「雲は天才である」
...仁王小路から三戸町(さんのへちやう)、三戸町から赤川、此赤川から桜山の大鳥居へ一文字に、畷(なはて)といふ十町の田圃路がある...
石川啄木 「葬列」
...終りに臨みて、余は、余を導きたる春汀に感謝し、併せて、余にいろ/\の好意を寄せられたる、三戸、上北二郡の諸人士に感謝する者也...
大町桂月 「十和田湖」
...三里ちかく来ると御三戸橋(ミミトバシ)...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...それを高部と、三戸谷が知って、鴨川原へ逃げ出したところを、北村北辰斎が追いかけて、川原で斬合ったが、なにしろ相手が相手ですから、北辰斎も不覚を取って、小手を斬られて太刀(たち)を取落したが、それでも片手で脇差を抜いて受留め受留めして、すでに危ういところへ、篤信斎先生の一子新太郎殿がかけつけて、二人をしとめたということでした」「ははあ、それは初めて承りました」「普通の浪士の斬合いと違って、有名な剣術者の真剣勝負でしたから、これは後学のために見ておきたいと、かけつけた時は、もうすでに事が済んでいたので残念でした」「そうでしたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして猛威を揮ったこの暴風は、全壊大破十三戸、住宅床上浸水一万五千戸という損害をもたらしたのである...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...三十三戸外(そと)には風もなかった...
夏目漱石 「明暗」
...静かに」奥に並んだ三戸前の土蔵まで辿り付くうち...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...土蔵三戸前の腰張りの内側は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あちらの四十三戸と合せての八十七戸か...
本庄陸男 「石狩川」
...津浪の前にはまるでとれなくなった(青森県三戸(さんのへ)郡田面木(たのもぎ)小学校長小井川潤次郎氏報)...
武者金吉 「地震なまず」
...一旦開発せられて人家二十三戸...
柳田国男 「海上の道」
...また一つの村には田畠と農家の二三戸を合せたカイトがあるのみか別にまた山間未開の家も田畠もないカイトも一方にはあって...
柳田國男 「垣内の話」
...三戸(さんのへ)郡から鹿角を越えて帰省する途中...
柳田國男 「地名の研究」
...また三戸(さんのへ)郡の櫛引(くしびき)村にもあった...
柳田国男 「山の人生」
...南部の方でも三戸(さんのへ)郡の荒沢不動に...
柳田国男 「山の人生」
...三戸(さんのへ)二郡の郡境であった...
柳田国男 「雪国の春」
...三戸野(みとの)の山中にまる二年...
吉川英治 「日本名婦伝」
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