...畳で一帖分の床を敷く...
...筆者がこの屋敷を一帖ずつ測量した結果、建築法に則り、本邸棟は五十一帖、書斎は十二帖になる...
...茶道具を一帖の広げた畳の上に並べる...
...ゲーム会社の社長は気持ちよさそうに一帖敷いた和室に寝そべっている...
...玄関から入ると、上質な畳が一帖広がっている贅沢な空間...
...それは一帖の屏風の片隅へ...
芥川龍之介 「地獄変」
...軒別に手拭の一筋半紙の一帖も持って挨拶に廻るか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかもそれが一帖の畳紙(たとう)を打通(ぶっとお)して染(し)みるほどに押出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...懷中(ふところ)から二つ折の小菊を一帖取出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夢にこの和讃を感得したことが『正像末和讃』一帖の製作の縁由となったのである...
三木清 「親鸞」
...東京では一帖四十円の海苔(のり)があると言う...
柳宗悦 「全羅紀行」
...ぬれ縁から部屋の畳一帖ほどまで陽がさしこんでいた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その中の白木の箱の上に置いてある日本紙一帖位の綴込みが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...夜光の短刀の来歴をつぶさにした「ばてれん口書(くちがき)」の一帖(じょう)と...
吉川英治 「江戸三国志」
...濡れ鼠で舞いこんで来やがって、いうことは大きいが、どうも容子(ようす)がおかしいと、今、亭主と女たちで、着物持ち物を調べてみたら、ビタ一文、鼻紙一帖、持ち合せてもいねえという...
吉川英治 「大岡越前」
...或は靈山子と篏した十數枚の繪畫やら一帖餘の繪反古をも...
吉川英治 「折々の記」
...むかしよく荒物屋で賣つてゐたネヅミ半紙といふ一帖二錢ぐらゐなチリ紙に...
吉川英治 「折々の記」
...彼の手にある一帖へ顔をあつめた...
吉川英治 「三国志」
...そのまに忠顕は一帖の“簿(ぼ)”を取り上げて...
吉川英治 「私本太平記」
...現在の吉良邸の図に相違ないものを一帖手に入れて来て...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一帖(じょう)の血書!いきなり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...奪(と)り返さずにはおけないのはあの血筆の一帖(じょう)だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その人形とともに箱の中から飛びだしていた桐油紙(とうゆ)で包んだ一帖(じょう)の秘冊(ひさつ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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