...緊張した時には、最良の解決策を見つけるために一呼吸することが重要です...
...つまり一呼吸の間に矛盾した同時性が含まれているというようなこともその条件の一つだが...
辻潤 「ふもれすく」
...その一呼吸は直ちに天地の大霊に通ずるが如きに至っては...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...五体一呼吸ごとに清浄となりゆくを覚える...
永井隆 「長崎の鐘」
...一呼吸中のものとしては実に絶品であるが...
中原中也 「詩に関する話」
...これはつまり是等の一呼吸詩歌が十分に人一人(ひとひとり)の仕事となる性質のものでなくて...
中原中也 「新短歌に就いて」
...とにかく大通りまでは一呼吸に逃げる...
原民喜 「夜」
...降参しています」彼は一呼吸おいて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...音を立てて一呼吸入れ...
本庄陸男 「石狩川」
...本膳が了(おわ)って一呼吸入れた...
本庄陸男 「石狩川」
...一呼吸入れて、それから彼は横に寝ているものを揺ぶった...
本庄陸男 「石狩川」
...読み手は言葉をきって一呼吸入れた...
本庄陸男 「石狩川」
...貴男は私に新しい考え方を教えてくれました……まだ私にはよくわからないけど……」チェルカソフ氏は注意深く一呼吸おいた...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...その一呼吸毎(ごと)に全身に輝き満ちて来るかと思われるくらい……その頬は……唇は……かぐわしい花弁(はなびら)の如く……又は甘やかなジェリーのように...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一呼吸だと意張っては見たものの実は内々閉口していた...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...また一呼吸に畫(か)き下されたのだといふ感じがいつもされた...
吉江喬松 「霧の旅」
...大きく一呼吸したとおもうと...
吉川英治 「私本太平記」
...一呼吸、二呼吸、父の息がひびいてくる...
吉川英治 「柳生月影抄」
...「グワ……」と張りさけそうな葉子の咽喉の不気味な音を、一瞬のうちに、遙かうしろに離して、黒吉は一転すると、元のブランコをはっしと掴んだ、一呼吸、グルッと尻上りでブランコにちゃんと腰をかけると、遠く下の方からざわめき上(あが)った拍手の音に、誘われて、一遍にビッショリするほどの汗が吹き出して来た...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索