...かくて「一切衆生を成熟せむがための故に」牧牛女人(もくごによにん)から乳糜の供養を受けたとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...大御親(おおみおや)の膝下からこの世にやられた一切衆生は...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...以て一切衆生の身に灑(そそ)がん...
直木三十五 「南国太平記」
...功徳の如法性を普(あまね)く一切衆生界に回向(えこう)せられんがための思召(おぼしめ)しで馬鳴菩薩がお作りになったものでございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...一切衆生に皆仏性があるというのに今に至る迄生死に輪廻(りんね)して救われないのは...
中里介山 「法然行伝」
...一切衆生悉有仏生(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)と書いた塔婆(とうば)などが建ててあった...
夏目漱石 「こころ」
...一切衆生の病(やまい)諸薬針灸癒す能わざる者来りてわが塔を至心供養せば...
南方熊楠 「十二支考」
...誠に一休和尚が詠んだ通り一切衆生迷途の所...
南方熊楠 「十二支考」
...仏法蔵ヲ持(ジ)シテ一切衆生(シュジョウ)ヲ利益(リヤク)ス...
吉川英治 「親鸞」
...そうして「今生(こんじょう)の命は一切衆生(しゅじょう)に施す」という...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...一切衆生を一子のごとくに憐れむべき」仏子にとっては...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...「一切衆生(いっさいしゅじょう)...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...「一切衆生、悉有仏性」は、通例、「一切衆生、悉(ことごと)く仏性有り」と読まれる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...「一切衆生、未来の世にまさに菩提を得べし、これを仏性と名づく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...ここに道元は「一切衆生悉有仏性」を全然異なった意味に読んでいるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...それに「一切衆生仏性無し」を対せしめるからである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...「一切衆生は皆仏性があるのに犬はなぜ無いか」...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...一切衆生が無であるならば仏性も狗子も無であるだろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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