...それだけ軍部も一働きしなければならぬ秋が意外に早く来たわけだ...
戸坂潤 「社会時評」
...――尤も之によって右翼愛国団体の顔を使って一働きやるというようなことが段々流行らなくなり...
戸坂潤 「社会時評」
...そこでこのカイザーとゲーゲン・カイザーとの間に処して一働きしなければならない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一働き働いて死ぬなら武名は...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...「お奉行様、年はとりましたとは言うものの、兵助もまだ四十台でございますよ、やれとおっしゃれば、こんなヤワな細工をおっぺしょって娑婆(しゃば)へ飛び出して、もう一働きも、二働きも、罪を作るのは朝飯前でございますが――何を言うにも、もう四十の坂を越しましてな」「四十がまだ若いというのか、年をとり過ぎたと申すのか、わからん」「どちらにお取り下さってもよろしうございますが、盗人(ぬすっと)と致しましては、四十はもう停年でございますな」「どうして」「私が今日まで見ましたところが、盗人をする奴は二十五六止り、大抵その辺で年貢が上って、三尺高いところへ、この笠の台というやつがのっかるのが落ちでございますが、不思議とこの兵助は餓鬼の時分から手癖が悪いくせに、こうして御方便に四十の坂を越して、安穏(あんのん)に牢名主をつとめさせていただくというようなのは、全く例外なんでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝餉前の一働きに...
原民喜 「永遠のみどり」
...朝餉(あさげ)の一働きに...
原民喜 「永遠のみどり」
...早起きした蜜蜂が手始めの一働きに出る間に――ある事件を話してあげますが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一働きする必要があったのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...朝餉の前の一働きに水門開きに出かける雪五郎と雪太郎であつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...朝上りという語は通例の朝飯以前にすでに一働き働いていた痕跡にほかならぬ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...老後の思い出とするにたるような一働きを果そうとしているのではないかと思われます...
吉川英治 「江戸三国志」
...敵中に一働きして見せんと...
吉川英治 「三国志」
...往きがけの一働きを助勢つかまつりたいが」と...
吉川英治 「三国志」
...一働きせねば」天を向いて喚(わめ)いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...(ここで一働きしては如何)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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