...一人残らず帰り尽せるにぞ...
石井研堂 「元日の釣」
...入獄人は一人残らず箸の使い方を教えらるべきである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ところが、今度は、ルパンが中からドアを開くと、外の群集が、一人残らず、まるで蒸発した様に、姿を消してしまっていた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「一国の市民が一人残らず同じような思想をもつようになれば...
戸坂潤 「読書法」
...一人残らずその存在を打ち消されて...
夏目漱石 「永日小品」
...――一人残らず殺されれば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嫁に欲しいと言い出したのを一人残らず調べ上げてくれ」「親分は……」「あの剣の出た場所を捜して来る」平次は何より剣を気にしている様子でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...掛り合いの者を一人残らず集めておいてくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一人残らず縛るんですね」「あの桜の根元を掘っているのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...居合せた悪漢十数名を一人残らずしばり上げて...
野村胡堂 「眠り人形」
...そいつらが一人残らず敵だったからだ...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...同族は一人残らず互いに皇位をめざす競争者ですが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...世上(せじょう)の有力者を一人残らず網羅することになって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...新らしく移住させた百姓の人員点呼をするから一人残らず呼び集めろと命令したりした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...上(かみ)は総監から下(しも)は巡査刑事に至るまで一人残らず旧式の拷問応用の見込捜索ばかりを...
夢野久作 「暗黒公使」
...一人残らず唯物科学の中毒に罹(かか)っているのですから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼等の望みどおり、世間から、ちょっと騒がれたが、生命(いのち)は短く、やがて誰も彼も、宿場役人や、天領の十手にかかって、一人残らず、ふん縛られてしまった...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...工服は一人残らず斑(まだら)で色さまざまなペンキの粒子を染め重ね...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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