...結局前に挙げた文を唯一の手がかりに...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...爺さんが北海道に帰ってからよこした第一の手紙は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかも本人は日本一の手腕を有する親方をもって自任している...
夏目漱石 「草枕」
...「その味噌汁の殘りは何處にあるんだ」平次に取つてはそれは唯一の手掛りでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唐紙に突つ立つた矢が低過ぎるやうだが」平次はもう第一の手掛りを掴んだ樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の心臓はフォックス・トロットを踊ってるでしょう」深井清一の手を取って...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...絹子はまた割箸を割つてそれを黙つたまま信一の手へ握らせたのだけれども...
林芙美子 「幸福の彼方」
...一の手懸りも得られない...
牧逸馬 「土から手が」
...第一の手紙に申しあげたように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」姉の熱い手が孝一の手の甲をつかんだ...
室生犀星 「めたん子傳」
...古い時代に同一の手順を以て作られた潟であつて...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...義一の手から匕首がはねとび...
山本周五郎 「さぶ」
...これが鳥打帽の第一の手品である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その第一の手段が失敗に終ったと見るや否や...
夢野久作 「暗黒公使」
...甲賀坊だった、脱兎のように、一の手のほうへ、戒刀を引っさげて駈け出して行った...
吉川英治 「親鸞」
...だが、怪(け)しからぬことには、彼がそこまで来る間にも、まだ一の手の者、二の手の者、すべてが一致を欠いて、林の中へ入ったり、崖を登ってみたり、谷間を探したり、ただうろついているに過ぎないのである...
吉川英治 「親鸞」
...以前に一袋の穀物を生産したと同一の手段によって二袋のそれが生産され...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...いずれにしても現存の諸像と同一の手になったものが当初西金堂の内部を飾っていたかどうかは知る由がない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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