...がらん堂の一つ道具に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...何一つ道具とてもないガランとした部屋の片隅に...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...一つ道を二度歩く様にして...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ジヨオジ陛下には今一つ道楽がある...
薄田泣菫 「茶話」
...讃岐守には何一つ道楽といふ程の物はなかつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...怒つたりし乍ら長い間かゝつて一つ道を歩いて行つた...
千家元麿 「自分は見た」
...何一つ道具らしい物の無い四畳半の部屋で...
太宰治 「東京八景」
...何一つ道具とてもない黴(かび)だらけの琉球畳(りゅうきゅうだたみ)だけが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...又二つの道が終局の理想から云って一つ道に帰して了わねば徹底しないということが考えられるにしても...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...今日では晨(あした)に一つ道を聞いただけでは夕べに死ぬ気には容易になれぬ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...何所一つ道寄りをせなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一つ一つ道理に合っているのを御覧になると...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...何一つ道樂らしいことはしないで...
正宗白鳥 「假面」
...石一つ道をさえぎることもなく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...一つ一つ道義と良心から切り離して行く……その快さ……...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...庭球以外には何一つ道楽らしい道楽を持っていなかった...
夢野久作 「笑う唖女」
...「あのように円(まど)かに、夫婦(みょうと)が、一つ道を歩み、一つ唱名をして生活(くら)すことができたら、ほんに、幸福であろうに」と、凡下たちも、自分たちの、歪(ゆが)んでいる家庭や、倦怠期(けんたいき)に入っている夫婦仲や、すさびかけている心をかえりみて、やがて、吉水の説教の日には、夫婦して打ち連れてくる者がにわかにそのころ殖(ふ)えてきたという...
吉川英治 「親鸞」
...ふたつを備えて、一つ道だよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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