...その近辺にはもう足の生えたお玉杓子が一つも見当らなかった...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...つまり被害者の指紋は一つも見られない...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...一つも得られないで遂に海でなくしてしまいました」と仰せられますけれども...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...この間のことを何一つもらさなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たゞふしぎなのは武器が一つもありませんでした...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...小供が泣くときに最中(もなか)の一つもあてがえばすぐ笑うと一般である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...贅沢(ぜいたく)な感じのする物は一つもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浮いた噂などは一つもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...およそこの詩集以前にかうしたスタイルの口語詩は一つもなく...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...他人を信じさせるような事がらは一つも挙げることができないのである』と書いている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...今だに一つも言葉を覚へないなどゝ云つて寄こしたこともある...
牧野信一 「鸚鵡の思ひ出」
...同様のエンタシスは一つも発見することができない...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...世に宇宙を抱くお前のように空っぽでがつがつしたものはほかに一つもない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とはいえ在来の文芸上の約束に拘泥する必要は一つもない...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...眼の前に並んでいる四種の料理……「豆スープ」と「黒麺麭(パン)」と「ハムエッグス」と「珈琲(コーヒー)」を誂(あつら)えたのか……一つも頭の中に残っていなかった...
夢野久作 「暗黒公使」
...丸っきり一つも解かれていないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...都合のいい返事を一つもしてやらなかった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...自分というものは一つもなく...
横光利一 「夜の靴」
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