...それも一々 Act 1, Scene 2 と云ふ調子で...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...一々(いち/\)びく/\して居(ゐ)たんでは行(や)り切(き)れない...
泉鏡太郎 「十六夜」
...それを一々記憶している訳には行かぬが...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...いかにも興味なさそうにしながらも色々の物を一々じっと凝視(みつ)めては過ぎて行った...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...』一々感心したような顔をせざるを得ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...清三は一々花の名を手帳につけた...
田山花袋 「田舎教師」
...一々妊婦の手に触らせていた...
徳田秋声 「足迹」
...孔から一々縄が下って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私一々覚えてやしません...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...旅宿(やど)での、大酒、高声、放談も慎んで頂きたい」浪人は、一々、うなずいていた...
直木三十五 「南国太平記」
...そう一々見張りをしても居られないし...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...従者下僕らを集めて一々検(しら)べて見たが...
中島敦 「牛人」
...一々実地の地形について...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...「親分、一々その通り、寸分の違いもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長押(なげし)の上を一々指で撫でて見る人でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一々その分限を定め...
福沢諭吉 「学校の説」
...しかもその簡単な内に一々趣味を含んでゐる処はけだし一種の伎倆(ぎりょう)と言はねばならぬ...
正岡子規 「病牀六尺」
...一々はっきりと規定するわけにはゆくまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??