...兎に角一々さう云はれては五月蠅くてたまらない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...一々この魚を指し示して...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...私の机の上の物の一々に就いて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一々胸に呼び返される...
伊藤左千夫 「浜菊」
...私とても一々弟子たちのことを監視しているわけでもないが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それにもイダルゴは一々答えて...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼は争闘のありさまを一々考えてみたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さういふものを一々の本に附けたのでありますが...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...へエ/\」一々合槌(あひづち)を打ち乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...驚いたね」「お前は一々物驚きをするよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」「一々板をはがすわけにも行くまい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一々斯んなのに附き合つてゐては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...と一々取り上げて言ふことは出來ない...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...今一々これを列挙することは...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...限られた月々の生活費をひき出すにも金融通帳なるものに一々町会長の証明書を添へて出さねばならぬ時世...
宮地嘉六 「老残」
...一々朝起き早ねをその原因として申しのべました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これはいつごろの作と一々は覚えておられまいに...
山本笑月 「明治世相百話」
...気が顛倒(てんとう)しておりましたせいか一々記憶に止まっておりません...
夢野久作 「少女地獄」
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