...したみの板や柱にさまざまな落書きがしてあるのを一々見て行く内に...
伊藤左千夫 「落穂」
...』『きのこの味は一々違ふやうですね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...一々その申しわけの理由を附けた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一々だめだとやっつけた...
海野十三 「火星兵団」
...知るも知らぬも三十人ばかり玄關の前に立ちそろへば、祠官呼びとめて、一々握飯を與ふ...
大町桂月 「金華山」
...作者の素質なり傾向なりを一々論議する時には...
豊島与志雄 「月評をして」
...一々たずねてみましたがどの山の霊もみな...
豊島与志雄 「コーカサスの禿鷹」
...それがまた一々私に反映した...
豊島与志雄 「理想の女」
...老人は一々共鳴し...
中島敦 「光と風と夢」
...一々閂(かんぬき)や輪鍵がかけて――」背後で應へたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その一々の作品に就いて論じよう...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...彼らの顔を一々じろじろ睨(ね)めまわして云うのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...一々ここに贅(ぜい)せず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...あらゆる品々を一々しばらく見つめる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...経典や論釈からの引用の一々に至るまで...
三木清 「親鸞」
...一々飛び入りて溺死したと...
南方熊楠 「十二支考」
...蜜柑の方はジャムの下拵(したごしらえ)のようなもので皮ごと薄く切って一晩水へ漬けてその水で沢山のお砂糖と一所に始終掻き廻しながら一時間ばかり煮詰めたのです」と一々講釈の付いた御馳走...
村井弦斎 「食道楽」
...共同開墾人が五人八人で分けて持つべき場合には一々の地名がいるのである...
柳田國男 「地名の研究」
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