...砧手(きぬたで)のギヤマンを思い出した...
芥川龍之介 「彼 第二」
...海抜約二千米突(メートル)以上は、雑木次第に減じ、ミヤマカンバ、ミヤマハンノキ、ミヤマナナカマド等の粗く生えたる土地、ここをぬけると上宮川原(かみみやがわら)「信濃、上宮川原、嘉門次」、左の方数丁には、南穂高の南東隅に当る赭(しゃ)色の絶嶂(ぜっしょう)...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...……」植物系統の生物というところが此の科学小説のヤマであるが...
海野十三 「科学時潮」
...「アコネノヤマ」も歌わなくなった...
田中英光 「箱根の山」
...ヤマト(邪馬台)の君主はその頼るところがなくなった...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...幾つものギヤマンをそこへ並べて...
中里介山 「大菩薩峠」
...――もっともお松は悪い物を持っていました」「何を持っていたんだ」「ギヤマンの懐ろ鏡...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小倉がファヤマン(火夫)コロッパス(石炭運び)に報告し...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ヤマビコとなつて頭の上を飛んでゐる奇体なワラヒ声を睨みあげた...
牧野信一 「沼辺より」
...古名ヤマスゲ今名リュウノヒゲの実がもし染料になるものならばまずはそれでもその意味が通ぜんことは無いとしても...
牧野富太郎 「植物記」
...日本の学者は『汝南圃史(じょなんほし)』という中国の書物にある天香百合をヤマユリだとしていれど...
牧野富太郎 「植物知識」
...この日は何のなすこともなく、日を暮らすのも勿体ないという相談から、一同打連れて近傍の植物採集に出かけたのが、殆んど四時頃であったろうと思う、大泊村の海岸へ行(おもむ)いた、鴛泊から西の方に当って、おおよそ五、六丁位の所である、人家は格別沢山もないが、所々に漁業をなすものの家が幾軒ずつか散在している位である、その海岸に小さな岡があるので、その岡の上に登って見渡したところが、一帯に島の中央に向って高原的の地勢をなしている、海岸の所はあるいは岩壁もあるし、あるいは浜となっているところもある、また海岸は雑木の生えているところもあれば、草原となっているところもあるが、とにかく森林をなしているほどのところは海岸から少し隔っている、その森林の樹木は、エゾマツとトドマツといっても宜しいのである、今申した海岸の小さな岡の辺で採集した植物は先ずこんなものである、ヨモギ、アキノキリンソウ、カワラナデシコ、シロワレモコウ、ハギ、ウシノケグサ、オタカラコウ、アキカラマツ、キタミアザミ、マイヅルソウ、ツルウメモドキ、ツタウルシ、ハナウド、ススキ、スゲ、サマニヨモギ、エゾノヨモギギク、ヤマハハコ、ハマシャシン(ツリガネニンジンの一品)、カワラマツバ、オオヤマフスマ、イワガリヤス、ナワシロイチゴ、コウゾリナ、クサフジ、などである、その内で、エゾノヨモギギクは日本での珍品といって宜しい植物である、それからこの岡の下で、チシマフウロを採集した、岡の北面の絶壁を海の方に向いて、下った所、岩壁の腰のあたりには、ポレヤナギが沢山に自生しているのを見た、それから、エゾイヌナズナは、丁度イワレンゲのように沢山生えておった、エゾノヒナノウスツボ、エゾハマハタザオ、ウシノケグサ、エゾオオバコ、ツメクサ、ノコギリソウ、イワレンゲなども、この辺に沢山あるし、中にも眼に付いたのは、シロヨモギの色が殆んど霜のように白かったのである、こんな草の生えているその下は、直ぐに波に打たれているのである、岩の上部には、オタカラコウ、ツタウルシ、シロワレモコウ、エゾオトギリなどが多く生えていて、ガンコウランもこの辺に生じているのを見た...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...ヤマトグチを使ったが...
山之口貘 「初恋のやり直し」
...天井四壁一面に架け列(つら)ねしギヤマン鏡に...
夢野久作 「白くれない」
...わたくし達三人を一緒に捕まえようとしているのに違いないのでございます」「ミスタ・サヤマはもう二人を捕まえているでしょう」「……そうかも知れませぬ...
夢野久作 「暗黒公使」
...ギヤマンの切子鉢に盛上げた無花果(いちじく)を舐(しゃぶ)っていた...
夢野久作 「名君忠之」
...青玉(せいぎよく)と真珠を盛つたギヤマンの室(しつ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ヤマを山の字によって...
和辻哲郎 「孔子」
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