...ピッ……」とヴァレンシアのメロディーを口笛で吹き始める...
海野十三 「間諜座事件」
...只今丁度十時の音楽浴が始まっているところなんですよ」なるほど音楽浴のメロディーが遠くかすかに鳴っている...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...画面と音響との対位法的な律動的構成の試みが「世界のメロディー」の中に用いられていた...
寺田寅彦 「映画芸術」
...単調で眠たい田園行進曲のメロディーを奏しながら...
寺田寅彦 「軽井沢」
...銀座の楽器店の軒ばにつるした拡声器が「島の娘」のメロディーを放散していると...
寺田寅彦 「試験管」
...旋律(メロディー)の線のかすかな震えによって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...芸術とその媒介人は、それぞれの生きかたによって、すべてのものを勝手気儘に形づくっているのであるが、それは音の世界では、リズム、メロディー、ハーモニーとして現わされ、光の世界では絵画彫刻または、建築の柱や屋根に、生命の調子がいろいろの形式で現わされているのである...
中井正一 「美学入門」
...そのフランス語の独特のメロディーは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その甘たるくメロディアスな美を悪(にく)んだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...音楽のメロディアスに融(と)けて行く詩を愛した...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ドビュッシイの『金魚』のメロディに乗って...
久生十蘭 「あなたも私も」
...耳がそのメロディに乗って主調音へさそわれる...
久生十蘭 「だいこん」
...ありふれたメロディーと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...忘れてゐる或メロディに何故かしら胸がゆすぶられて來るやうに...
堀辰雄 「七つの手紙」
...十九世紀風のパリの紳士淑女が華やかなメロディの合唱をつづけている...
横光利一 「旅愁」
...あの体温表のカーヴとこのメロディと...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...だから私はその微妙なメロディを採りいれる為に...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...交響の大きい波のうねりの間の濃淡の多いささやかなメロディーのように...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
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