...夏のはじめの朝などは、筋落ちの小滝のある池のほとりで、汀石(みぎいし)の控えにしたあじさいが露もしとどな風情を見せていたものだったが、日本くさいものは、のこらず消えて無くなり、アメリカ紫式部、アメリカン・デイジィ、マリゴールド、アメリカン・デルヒニューム、ベチュニア、ヴァーベナ……と、純アメリカの花ばかりが、めちゃめちゃに咲き狂うのに、ジェネラル・マックアーサアという名の這薔薇までが蔓をだし、あたまをちょん切られた地境の黒松の軒に這いあがって、目もあやな薔薇のパーゴラをつくったので、わが家の庭は、さながら新教徒(プロテスタント)の天国か、旧約聖書の楽園(パラダイス)のようなおもむきになった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...むっとするようなマリゴールドの花間に...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そしてこの花草は俗にアフリカン・マリゴールドと呼ばれる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...本品もまたメキシコの原産で俗にフレンチ・マリゴールドと呼ばれる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
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